日本メンタルヘルス協会とはどんな団体か
日本メンタルヘルス協会は、心理学の講座を開いている民間団体です。協会は自らの講座を心理カウンセラー養成の場と位置づけ、大阪校と東京校で講座を行っています。講座を修了した人には、協会が独自に認定する心理カウンセラーの資格を発行しています。国家資格の公認心理師とは別の、民間団体による認定です。
旧記事では、大阪商工会議所などが主催するメンタルヘルス・マネジメント検定の勉強法を説明していましたが、これは協会の資格とは主催者も仕組みも異なります。この記事では日本メンタルヘルス協会の講座と認定について説明し、検定との違いは後半で整理します。
基礎コースと基礎心理カウンセラー
基礎コースは前編4講座と後編8講座の計12講座で、1回あたり2.5時間前後です。前編では聴き方やストレス反応、思いの伝え方の癖を扱い、後編では対立の解消、ミュージックセラピー、催眠療法、心理テストなどを体験します。講座は順番どおりに受ける必要がなく、受講期限もありません。大阪校では教室受講とオンライン受講を選べ、東京校は教室受講です。
受講料は税込で前編29,000円、後編70,000円です。全講座を修了し所定のレポートを出すと、基礎コース修了式で「基礎心理カウンセラー認定証」が渡されます。認定証は修了式でのみ手渡しされ、郵送はされません。
プロフェッショナルコースと上位の認定
プロフェッショナルコースは、交流分析、バウムテスト、文章完成法、家族システム療法、認知行動療法、動機づけ面接など26講座と、ゲスト講師による4講座の全30回で構成されています。受講料は税込400,000円で、基礎コース前編・後編を同時に申し込んだ人は20,000円引きになります。
基礎コースとプロフェッショナルコースの全講座を修了し、所定の要件を満たした人は、年1回の卒業式典で修了証書を受け取り、「プロ修了心理カウンセラー」または「プロ公認心理カウンセラー」の認定を受けられます。さらに所定の課題と審査に合格すると「公認心理カウンセラー」に認定されますが、課題や審査の具体的な基準は公式ページに書かれていません。
メンタルヘルス・マネジメント検定との違い
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、大阪商工会議所と施行商工会議所が主催する筆記試験です。Ⅰ種、Ⅱ種、Ⅲ種のコースがあり、2026年度の公開試験は第41回が2026年11月1日、第42回が2027年3月21日です。受験料はⅠ種11,550円、Ⅱ種7,480円、Ⅲ種5,280円で、学歴や年齢の制限はありません。講座修了で認定される協会の資格とは、取得方法も費用の規模も大きく違います。
どちらを選ぶか迷ったら
当サイトの提案:カウンセリングの技法を体験しながら学びたいなら、協会の1日体験セミナーや基礎コース前編で講座の進め方を確かめてから、後編やプロフェッショナルコースに進むかを決めてください。職場でのラインケアやセルフケアの知識を試験で示したいなら、メンタルヘルス・マネジメント検定のほうが目的に合います。協会の上位認定を目指す場合は、公認心理カウンセラーの課題と審査の内容を申込前に協会へ確認しておくと、費用と時間の見通しが立てやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。