日本家族心理学会と関連する3つの資格
一般社団法人日本家族心理学会は、家族心理学の研究者や家族支援に関わる実践者が集まる学術団体です。年次大会の開催、学会誌「家族心理学研究」の発行、研修会の開催などを行っています。
学会の資格案内では、家族心理学と家族支援に関する専門資格として「家族相談士」「家族心理士補」「家族心理士」の3つを紹介しています。ただし、これらの資格を認定するのは学会ではなく、一般社団法人家族心理士・家族相談士資格認定機構です。学会も、資格の詳細は学会事務局ではなく認定機構に問い合わせるよう案内しています。どれも民間資格で、国家資格の公認心理師とは別の制度です。
3つの資格の違い
| 資格 | 位置づけと主な条件 | 審査方法 |
|---|---|---|
| 家族相談士 | 家族支援に携わる人のための基礎資格。養成講座の修了などが条件 | 書類審査、筆記試験、面接試験 |
| 家族心理士補 | 家族相談士と家族心理士の中間。家族相談士、臨床心理士、公認心理師の資格を持つ人などが研修ポイントを満たして申請 | 書類審査、面接審査 |
| 家族心理士 | 上位資格。1,000時間以上の家族援助の臨床経験などが必要 | 書類審査、面接審査 |
家族心理士補の申請方法の1つは、日本家族心理学会の研修会で単位を集めることです。学会は「家族支援に関わる理論」と「家族をめぐる諸問題」の2領域の研修会を隔年で開き、各領域3回ずつ、計6回(12ポイント)の受講が目安になります。年次大会への参加は2ポイント、大会中のワークショップは1ポイントとして、計3ポイントまで補うことができます。臨床心理士や公認心理師を養成する大学院で家族臨床に関する認定科目を修めた人も申請できます。
家族心理士は、家族心理士補を取得した後に1,000時間以上の家族援助の臨床経験がある人、臨床心理士や公認心理師、カウンセリング心理士などを取得後1年以上かつ1,000時間以上の経験がある人などが対象です。ここでいう臨床経験には、家族療法や家族カウンセリングの理論に基づく支援と、それについてスーパービジョンを受けた経験が含まれます。
2026年度の家族心理士・家族心理士補の日程と費用
認定機構は2026年7月から2026年度の家族心理士と家族心理士補の申請を受け付けました。申請書類の提出期限はどちらも8月31日で、すでに締め切られています。面接審査は2026年10月4日に行われます。費用は、書類請求費用1,100円、認定審査料22,000円、資格登録料33,000円です。申請時には、過去に扱ったケースをA4で3ページ以内にまとめた事例報告書を添えます。
学会への入会
学会の入会金は2,000円、年会費は8,000円で、学生は年会費5,000円です。入会が承認されると、事務局からメールで会費の振込先が案内されます。会員になると年次大会での研究発表や学会誌の受け取りができます。家族心理士補の研修ポイントを集めたい人にとっては、研修会や大会の情報を受け取れる点も入会の理由になります。
学会と資格を利用する前に確認したいこと
当サイトの提案:まず自分が目指すのが家族相談士、家族心理士補、家族心理士のどれかを決め、その資格の申請条件を認定機構のページで確認してください。家族心理士補を研修ポイントで目指す場合は、学会の研修会が2領域隔年で開かれるため、受講計画は2年単位で考える必要があります。家族心理士を目指す場合は、1,000時間の臨床経験とスーパービジョンの記録を日頃から残しておくと、申請時に証明しやすくなります。2026年度は7月上旬に受付が告知されたので、翌年度に申請する人は初夏から認定機構のお知らせを確認しておくとよいでしょう。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。