日本臨床催眠学会とは
日本臨床催眠学会(Japanese Society of Clinical Hypnosis、JSCH)は、催眠療法の臨床応用について研究、啓蒙、普及などの学術活動を行う学会です。学会サイトは、有資格の専門家のための学会と説明しており、国際催眠学会(ISH)の会員でもあります。会則に定める事業は、学術大会の開催、機関誌とニューズレターの発行、研修会の開催、会員の資格認定です。
2026年は、第26回学術大会が10月3日・4日に名古屋のウィンクあいちで開かれています。5月には関西医科大学で第50回技法研修会と第12回臨床催眠研修会が開かれました。研修会や事例検討会の案内は学会サイトのお知らせ欄に掲載されます。
入会できる人
会則は会員を正会員、学生会員、名誉会員に分けています。正会員の条件は次の3点をすべて満たし、理事会の承認を得ることです。
- 医学・歯学・心理学を専攻する大学学部または大学院を卒業した人、または公認心理師・臨床心理士の資格を持つ人
- 医学・歯学・心理学に関する日本学術会議に登録された、当学会以外の学術団体の正会員であること
- 現在、医学・歯学・心理学の領域で臨床活動に従事していること
学生会員は、これらの分野を専攻する大学院生(医歯学部は5年次以上)が対象です。一般の人が誰でも入会できる学会ではない点に注意が必要です。
学会が認定する資格
学会の資格認定規則は、認定資格を「臨床催眠資格」と「臨床催眠指導者資格」の2種類としています。いずれも学会の会員であることが条件で、学会に所属しなくなると資格を失います。
臨床催眠資格は、学会が行うか認める研修を初級・中級あわせて40時間以上履修し、学術大会とケースカンファレンスで計4回以上発表し、催眠の臨床経験2年以上と理事2名の推薦があることが基準です。臨床催眠指導者資格は、臨床催眠資格の取得後に上級研修60時間、発表4回以上、研修でのファシリテーター担当2回以上などが必要です。認定費用はどちらも3万円で、5年ごとの更新には研修の履修と更新費用1万円が求められます。試験日は設けられておらず、本人の申請によって手続きが始まります。
研修の内容
学会の臨床催眠研修過程では、初級で催眠の定義と歴史、誘導法、催眠深化法、自己催眠、抵抗対処法、倫理と資格認定などを計1,200分学びます。中級では間接誘導法や疼痛マネージメント、年齢退行法、不安・恐怖障害の催眠治療などを計1,200分学びます。小グループでのスーパービジョン付き実習が大きな比重を占めています。
会員の権利と関連学会
会則では、すべての会員が学術大会で研究発表でき、機関誌の配布を受けられると定めています。正会員が会員資格を失った場合や認定資格を更新しなかった場合は、認定資格も失います。会員は入会資格に変化があれば、すみやかに事務局へ届け出なければなりません。学会は倫理綱領を定め、倫理委員会への相談窓口も設けています。2026年1月には新しい理事長が就任しました。
催眠を扱う学会には日本催眠医学心理学会もあり、2010年には両学会の合同大会が開かれました。日本催眠医学心理学会は別の資格として認定催眠士を設けているため、どちらの学会の資格かを区別して確認する必要があります。
入会と資格取得の進め方
当サイトの提案:入会を考える人は、まず会則の正会員要件と、自分が所属する他の学会が日本学術会議に登録された団体かを確認してください。入会後は研修会と事例検討会に参加して履修時間と発表実績を積み、会員マイページで履修時間を確かめながら資格申請の時期を決めるとよいでしょう。研修会への参加申込には注意事項のページがあるため、初めての人は申し込む前に読んでおくことをおすすめします。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。