プロフェッショナル心理カウンセラーとは
プロフェッショナル心理カウンセラーは、一般社団法人全国心理業連合会(全心連)が公認する心理カウンセラーの認定資格です。全心連は2010年12月に発足した心理カウンセラーの業界団体で、この資格を「全国統一認定資格」と呼んでいます。国の法律に基づく資格ではないため、分類としては民間資格にあたります。
資格には「上級」と「一般」の2種類があります。全心連は、上級を国家資格にふさわしい水準、一般を心理カウンセラーとして活動するための最低限の水準と位置づけています。どちらもカウンセリングスキル教育、カウンセリング実習研修、プロフェッショナル適性訓練の3分野を学ぶことが前提です。なお、合格者の活動支援は一般社団法人プロフェッショナル心理カウンセラー協会に移管されており、合格後はこの協会への会員登録も必要になります。
受験資格と履修カリキュラム
受験するには、全心連の認定教育機関で定められた履修カリキュラムを修了し、その機関から推薦状を受ける必要があります。独学だけで受験することはできません。2026年度の案内では、一般財団法人全国SNSカウンセリング協議会指定のSNSカウンセラートレーニングの受講も受験資格に必須とされています。
| 区分 | 一般 | 上級 |
|---|---|---|
| カウンセリングスキル教育 | 160時間(講義150時間ほか) | 450時間(講義150時間、ケーススタディレポート300時間) |
| カウンセリング実習研修 | 60時間(現場実習30時間、カルテリング30時間) | 650時間(現場実習300時間、カルテリング300時間、スーパービジョン50時間) |
| プロフェッショナル適性訓練 | 26時間(倫理研修6時間、教育分析20時間) | 182時間(倫理研修32時間、教育分析150時間) |
| 合計 | 246時間 | 1,282時間 |
実習研修の一部は、企業・教育・医療・福祉などで人を支えた社会経験で補える場合があります。補える上限は一般で30時間、上級で300時間で、職場の証明書を認定教育機関に出して審査を受けます。キャリアコンサルタントの有資格者は別に定める時間数の修了で受験でき、上級では心理カウンセラーとして6年以上働く人や、精神科などで2年以上の経験がある医師について、理事会の決議による認定の道もあります。2026年4月1日時点の認定教育機関は全国に11機関掲載されています。
試験の内容と2026年度の日程
試験は一次と二次に分かれ、会場は在宅のオンラインです。一般の一次試験は多肢選択50問を2時間で解く筆記で、心理学全般、心理療法、事例、倫理などから出題されます。上級はこれに加え、記述式3題を90分で書く小論文があります。二次試験はケースに基づくロールプレイと口頭試問で、一般は1人10〜20分を審査員2名、上級は20〜30分を審査員3名が担当します。
2026年度第32回は、願書受付が7月6日から8月7日まで、一次試験が9月6日に行われ、10月1日に一次の合否が発表されました。二次試験の出願期間は10月1日から11日まで、二次試験は11月1日、最終発表は12月3日です。これから受験を考える人が出願できる次の回は第33回で、願書受付は2027年1月4日から2月5日まで、一次試験は3月7日、二次試験は5月2日の予定です。出願は所属する認定教育機関を通して行います。
費用と合格後の手続き
2026年度の受験要綱では、受験料は38,500円(税込)で、決済手数料1,000円(税別)が別にかかります。受験料を払った後は、返金や次回への繰り越しはできません。合格後に資格認定を受けるには、全心連への資格申請料19,800円と、プロフェッショナル心理カウンセラー協会への会員登録手続き28,000円が必要です。認定証は申請期限後2か月以内に認定教育機関あてに郵送され、取得後は3年ごとの更新制度があります。これらとは別に、認定教育機関での受講料がかかりますが、金額は機関ごとに異なります。
国家資格との違いと名称の扱い
心理職の国家資格は公認心理師で、公認心理師法により公認心理師でない人が「公認心理師」や「心理師」を含む名称を使うことは禁じられています。プロフェッショナル心理カウンセラーはこの法律に基づく資格ではないため、取得しても公認心理師として働くことはできません。医療機関や行政の求人で国家資格が条件になっている場合は、この資格だけでは応募条件を満たさない点に注意してください。
申し込む前に確認したいこと
当サイトの提案:まず全心連の認定教育機関一覧から通える機関を選び、その機関の受講料、上級と一般のどちらに対応しているか、SNSカウンセラートレーニングを含むかを書面で確認してください。次に、自分の職歴が社会経験として何時間分換算されるかを機関に相談すると、必要な実習時間が分かります。総額は受講料に受験料38,500円、資格申請料19,800円、会員登録28,000円、3年ごとの更新費用を足して見積もり、第33回の願書締切の2027年2月5日から逆算して履修計画を立てると安心です。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。