生物分類技能検定とは
生物分類技能検定は、一般財団法人自然環境研究センターが1999年に始めた検定です。野生生物に関心のある人の分類の知識を高め、野生生物や自然環境の調査・保全を担う人材と生物技術者を育てることを目的としています。学識経験者で構成する検定委員会が試験の実施と合否の判定を行います。
センターによると、1級・2級の登録者は環境省の「一般競争(指名競争)参加資格申請」の有資格者として認められており、林野庁や地方自治体などの自然環境に関する調査・保全業務の入札資格にも取り入れられています。
級と部門の構成
| 級 | 対象 | 部門・専門分野 | 受験資格 |
|---|---|---|---|
| 1級 | プロフェッショナル | 動物部門(哺乳・爬虫・両生類、鳥類、魚類、昆虫類)、植物部門(植物)、水圏生物部門(浮遊生物、遊泳生物、底生生物)の8専門分野 | 2級の当該部門に合格し、3年以上の業務経験 |
| 2級 | 生物調査の専門家 | 動物、植物、水圏生物の3部門 | なし |
| 3級 | 生物一般に関する知識・分類技能のある人 | 部門なし | なし |
| 4級 | 生物一般に興味がある人 | 部門なし | なし |
1級の業務経験には、環境アセスメント、各種生物調査・研究、生物関連科目の教育、自然解説などが含まれ、大学院での生物学の研究歴は2年まで算入できます。1級・2級は1年に1専門分野・1部門だけ受験できます。
2026年度の日程と受験料
| 級 | 試験日・時間 | 受付期間 | 受験料(税込) | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 1級 | 一次(論文)10月3日 150分。二次(口頭)2027年1月下旬に東京 | 4月1日〜5月29日必着(書類申込) | 19,000円 | 一次は12月下旬に郵送 |
| 2級 | 植物・水圏生物部門10月17日、動物部門10月24日 各120分 | 7月1日〜8月31日 | 12,000円 | 12月21日正午にマイページで確認 |
| 3級 | 7月31日〜9月28日の期間内で予約 120分 | 6月1日〜9月25日 | 6,600円 | 試験終了時に即時判定 |
| 4級 | 7月31日〜9月28日の期間内で予約 120分 | 6月1日〜9月25日 | 4,400円 | 試験終了時に即時判定 |
2026年度はすべての級の申込受付が終わっており、3級・4級の試験期間も9月28日で終了しました。試験は全国のCBTテストセンターで行われ、1級は会場数が限られます。3級・4級の合格者は、マイページから認定証のPDFを表示・ダウンロードします。紙の認定証は送られません。
出題形式と合格基準
4級と3級は択一問題で、身近な野生動植物や家畜、野菜、果物、園芸種などの区別や分類の基礎、標本作製・保管の初歩が出題されます。合格点はどちらも100点満点で60点です。2級は択一問題と記述式で、生物全般を対象とする共通問題と、部門ごとの専門問題(生態・形態・分布・標本作製など)が出ます。合格基準点は100点満点で70点です。1級は書類審査、一次試験(論文)、二次試験(口頭)で判定され、一次試験は経験問題(30点満点で18点)と専門問題(70点満点で42点)の両方が基準に達する必要があります。
受験前の確認と当サイトの提案
センターは、公式出版物は解説集1タイトルと問題集4タイトルの計5タイトル(2026年度)だけであり、「生物分類技能検定」を名乗る非公式の問題集に注意するよう呼びかけています。問題集は各2,079円(税込)です。
当サイトの提案:初めて受ける人は、翌年度の3級・4級の受付(2026年度は6月1日開始)に合わせて受験者専用サイトでマイページを作っておくと、予約がスムーズです。調査業務で2級を目指す人は、仕事で扱う生物群に近い部門を1つ選び、公式の問題集で出題範囲を確かめてから図鑑や標本で確認する順に進めてください。2級・1級は年に1回の全国一斉試験で会場の席数に限りがあるため、受付開始後の早い時期に予約することをおすすめします。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。