畑地かんがい技士の取得の流れ
畑地かんがい技士は、一般社団法人畑地農業振興会が設けている認定・登録制度です。振興会は、畑地かんがいにはスプリンクラーかんがい、ドリップかんがい、パイプかんがい、ハウスかんがいのほか、防除や防霜、風食対策まで多様な技術が関わるとして、計画から維持管理までを扱える技術者の養成を目的に挙げています。
取得までの流れは、振興会が年1回開く「畑地かんがい技士養成講習会」を受講し、講習の中で行われる登録資格認定試験を受ける形です。一定水準以上の成績を取ると「登録有資格者」として認定され、登録資格認定証が交付されます。その後、振興会に登録申請をして登録証が交付されると、畑地かんがい技士として登録されます。かつてあった畑地かんがい技士補は、平成22年度から講習会と資格試験が廃止されています。
受講資格
| 学歴 | 指定学科 | 指定学科以外 |
|---|---|---|
| 大学卒業 | 卒業後3年以上 | 卒業後4年以上 |
| 短大・専門学校卒業 | 卒業後4年以上 | 卒業後6年以上 |
| 高校卒業 | 卒業後7年以上 | 卒業後8年以上 |
年数は、畑地かんがいの計画・設計・施工・管理に関する実務経験です。指定学科は農業農村工学、農業土木工学、土木工学、機械工学、電気工学(電子工学を含む)またはこれと同等の専門課程とされています。畑地かんがい技士補か技術士補の認定を受けた人、日本技術者教育認定機構が認定した教育プログラムを修了した人は、その後の畑地かんがい業務の経験が1年以上あれば受講できます。学歴や学科の扱いが分からない場合は、振興会に照会するよう案内されています。
2026年度の講習会と試験
2026年度の講習会はオンラインで行われます。オンデマンド講義は9月24日10時から10月22日17時までの期間中いつでも視聴でき、リアルタイム講義は10月23日14時から16時までの1回だけです。両方の受講が必要で、農業農村工学会のCPDポイントを取得するにはリアルタイム講義の受講が欠かせません。講義は送水組織の計画と水理設計、ファームポンドと末端かんがい組織、用水計画、施設の構造設計と維持管理、散水機器、営農計画、地下かんがい、施設園芸の水利用などで構成されています。実施規則では講習時間を25時間以上と定めています。
登録資格認定試験は11月9日(月)9時30分から16時30分まで、東京都港区の会場で行われます。指数や対数を含む計算問題が出るため技術計算用電卓の持参が求められ、スマートフォンなど多機能機器は使えません。2026年度の受講申込は7月1日に始まり、締切は9月1日でしたが、現在は募集を締め切ったと掲示されています。
費用
| 区分 | 受講料 | 再受講料 | 再受験料 |
|---|---|---|---|
| 一般・機関誌購読会員 | 112,200円 | 54,780円 | 26,400円 |
| 振興会会社会員 | 61,600円 | 24,420円 | 6,600円 |
| 振興会団体会員 | 92,400円 | 38,280円 | 13,200円 |
金額はいずれも税込です。受講料を納めた後に参加できなくなった場合、締切日までに連絡すれば20%の手数料を差し引いて返還されます。近年の試験問題・解答集は申込時に希望すると2,200円で購入でき、再受験者が当年度のテキストを希望する場合は13,200円です。
登録と更新
登録申請は認定証の交付から1年以内に行います。登録証の交付日は毎年3月1日と10月1日で、新規登録料は16,500円です。申請には登録申請書のほか、住民票と卒業証明書が必要です。登録証の有効期限は5年で、更新登録料は13,200円です。更新時にはオンデマンド動画による講習を受けます。期限内に更新しないと登録資格が無効になります。
当サイトの提案:2027年度の受講を考えている人は、まず自分の学歴と学科が表のどこに当たるかを確認し、畑地かんがい業務の経験年数を数えておいてください。2026年度の申込受付は7月1日に始まり、締切前でも予定人員に達すると受付を終える仕組みだったため、勤務先の会員区分を事前に確かめて受講料の負担方法を決めておくと申込が早くなります。試験では計算問題が出るので、関数電卓の操作にも慣れておくと安心です。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。