ビオトープアドバイザーはどんな資格か
ビオトープアドバイザーは、特定非営利活動法人日本ビオトープ協会が認定する民間資格です。国の法律に基づく国家資格ではありません。協会は、ビオトープ全般を指導できることを目指す人をビオトープアドバイザーとして認定すると説明しています。
協会の説明では、ビオトープ事業は野生生物が生息できる空間の保護・保全・復元・維持管理に役立つ事業です。見た目を自然らしく整えるだけでは足りず、その地域の自然生態系の保護や保全にも役立つものでなければならないとされています。そのため、事業計画や施工の知識・技術に加えて、自然生態系に関する幅広い知識と実践的な経験が求められます。
以前のこのページには、造園施工管理技士の試験日程や受験資格が掲載されていました。造園施工管理技士は別の制度で、ビオトープアドバイザーの取得条件とは関係がありません。名前の似た別団体の資格もあるため、申込先が日本ビオトープ協会であることを確かめてから手続きを進めてください。
認定試験研修会の内容
ビオトープアドバイザーになるには、協会が各地で開く「ビオトープアドバイザー認定試験研修会」を受講し、研修の最後に行われる認定試験に合格します。合格者には認定証のカードが送られます。2024年度の案内では、受講・受験資格は「ビオトープに対して興味・熱意のある方」とされています。
協会が示すカリキュラム例は3日間必修の場合で、次のような構成です。開催地によって日数や研修内容は変わります。
| 日程 | 主な内容 |
|---|---|
| 1日目 | 基礎講座の第1〜4講。生物学の基礎、環境破壊と再生など |
| 2日目 | 基礎講座の第5・6講でビオトープづくりの基礎と応用を学び、実践講座でビオトープの事例や計画書づくりのグループ実習を行う |
| 3日目 | フィールド見学、植生調査や維持管理の実習。最後に1時間の筆記による認定試験 |
認定試験は、基本的に基礎講座で学んだ内容から出題されます。座学だけでなく実技研修が義務付けられている点が、この資格の特徴です。
2025年度の開催例と受講料
2025年度の静岡会場は、2025年11月5日と6日に静岡市葵区のあさはた緑地公園内センターハウスで開かれました。申込締切は10月28日で、認定試験は2日目の16時から16時50分に行われました。要項によると、この研修会は造園CPDプログラムと土木学会認定CPDプログラムとして申請する予定とされていました。2025年度は静岡のほかに富山会場の案内も協会サイトに掲載されています。
| 区分(2025年度静岡会場) | 受講料 | 内訳 |
|---|---|---|
| 協会の会員 | 22,500円 | 受講料20,000円と指定書籍代2,500円 |
| 新規に個人会員として入会する人 | 27,500円 | 受講料20,000円、半期分の個人会費5,000円、書籍代2,500円 |
| 一般 | 32,500円 | 受講料30,000円と書籍代2,500円 |
指定書籍は『事例で学ぶ「ビオトープづくりの心と技」』です。すでに持っている人は受講料だけを支払います。申込みは、申込書を協会本部事務局へメールかFAXで送り、受講料を振り込む流れです。研修会のおおむね1週間前までに、テキストなどの資料が届きます。
認定後の更新と主席ビオトープアドバイザー
認定の有効期限は、認定を受けた年から5年です。更新の時期になると、協会事務局から5年間の活動内容などを記入する申請書類が送られます。書類を提出し、認定委員会で認められると更新認定となり、新しい認定証が届きます。認定を受けている人は、認定試験研修会の講座をテキスト・資料代のみで聴講でき、更新やスキルアップの研修として利用できます。
上位の資格として「主席ビオトープアドバイザー」があります。2026年度の第14回主席ビオトープアドバイザー認定研修会は、2026年10月23日に東京都新宿区で開かれる予定です。受講の条件は、ビオトープアドバイザーとして3年以上の実務経験があること、協会の実践的な研修会に参加した経験があること、研修会などの講師経験を積んでいることです。受講・審査・認定カード代は10,000円で、申請書類と指導事例のレポートを10月9日までにメールで送ります。
申込み前に確認したいこと
10月4日時点では、2026年度のビオトープアドバイザー認定試験研修会の日程や受講料は協会サイトに掲載されていません。この記事の受講料と日程は2025年度静岡会場の要項に基づくもので、2026年度も同じとは限りません。
当サイトの提案:受講を考えている人は、まず日本ビオトープ協会サイトのインフォメーション欄で今年度の研修会の告知が出ているかを確認してください。告知が出たら、会場と日数、会員と一般の受講料の差、指定書籍が必要かどうかを要項で確かめます。入会すると受講料が下がる場合があるため、年会費を含めた総額で比べてから申し込むと判断しやすくなります。CPDの記録が必要な人は、参加証明書の希望欄に記入し忘れないようにしましょう。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。