「橋梁点検技術者」が指す資格
「橋梁点検技術者」は、独立行政法人国立高等専門学校機構が認定する技術資格の名称です。舞鶴工業高等専門学校の社会基盤メンテナンス教育センター(iMec)で所定の講座を修了し、資格認定試験に合格した人が認定されます。機構は「准橋梁点検技術者」「橋梁点検技術者」「橋梁診断技術者」の3つの資格を認定しており、このうち橋梁点検技術者は平成29年2月24日付で国土交通省登録資格(第170号・第183号)になりました。国土交通省の登録簿では、施設分野は橋梁(鋼橋・コンクリート橋)、業務は点検、区分は担当技術者です。
橋梁の点検に関する国土交通省登録資格はほかにもあり、たとえば一般財団法人橋梁調査会の道路橋点検士や、名古屋大学の橋梁点検士が同じ登録簿に載っています。名称が似ていても実施団体と取得方法は別なので、この記事では舞鶴高専の橋梁点検技術者について説明します。iMecの資料では、2026年4月時点の登録者は准橋梁点検技術者884名、橋梁点検技術者111名です。
資格の範囲と認定要件
iMecの技術資格ページによると、橋梁点検技術者はアーチ橋・吊橋・斜張橋などの特殊な橋梁形式を含めて点検業務を担い、桁橋・床版橋などの一般的な橋梁形式では点検業務と診断業務を担う資格とされています。この範囲は主に地方自治体が発注する業務を対象としています。認定要件は次のすべてを満たすことです。
- 准橋梁点検技術者として認定を受けている
- 橋梁の整備・維持管理に関する実務経験が1年以上ある
- 橋梁点検技術者認定講座の修了証を授与されている
- 橋梁点検技術者認定試験の合格基準を満たしている
取得の手順と講座の内容
最初の段階はe+iMec講習会【基礎編(橋梁点検)】です。建設系学科の学生、建設業や建設コンサルタントの技術者、行政機関の建設系技術職員などが受講でき、2026年度は年10回開かれています。受講料は税込44,000円で、講習最終日にiPadを使う選択式30問・45分の准橋梁点検技術者認定試験があります。
次の段階が橋梁点検技術者の認定講座であるe+iMec講習会【応用編(橋梁点検)】です。受講料は税込60,000円、各回の定員は10名で先着順です。eラーニングの全講座を受けてチェックテストに全問正解しないと講習会に参加できません。2026年度は6月26〜28日、7月24〜26日、9月11〜13日の3回で、いずれも終了しています。講習会の会場は舞鶴高専のiMecと舞鶴市内の橋梁です。
認定試験は講習の最終日に行われ、記述式2問(20分)、iPadを使う選択式30問(45分)、講習会の現場演習で作る点検調書で構成されます。2026年度の合否は第1回・第2回分が9月上旬、第3回分が11月下旬に通知される予定です。
登録と更新
実施要綱では、登録有効期間は登録された年度の翌年度4月1日から4年間です。更新するには、有効期間の最終年度に登録更新等講習(eラーニング)を修了し、そのうえでiMecフォーラムへの参加か、有効期間中に橋梁メンテナンスに関するCPDまたはCPDSを12単位以上取得することが求められます。合格通知から4年を過ぎて初めて登録する人も、更新等講習の修了証が必要です。
受講前に確認したいこと
当サイトの提案:准橋梁点検技術者の資格がない人は、まず基礎編の日程と定員をiMecの講習会予約ページで確認してください。応用編は准橋梁点検技術者の合格基準に加えて1年以上の業務実績が条件になるため、勤務先で業務経歴を証明できるかを先に確かめておくと手戻りがありません。募集期限は各回のeラーニング開始の2日前が原則なので、2027年度の手引きが公表されたら開催回とeラーニング開始日をあわせて確認し、舞鶴までの移動と3日間の日程を確保できる回を選ぶと計画が立てやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。