認定カウンセラーとカウンセリング心理士
認定カウンセラーという名称は複数の民間団体が使っています。この記事では、一般社団法人日本カウンセリング学会が認定してきた資格を扱います。同学会は昭和61年、1986年から「認定カウンセラー」の認定を行い、2020年1月の理事会で名称を「カウンセリング心理士」に変更しました。現在、新たに取得できるのはカウンセリング心理士です。
学会は、カウンセリング心理士の特徴として、実践だけでなく研究にも強いことを挙げています。有資格者はカウンセリング心理士会という職能団体で研修を続けながら、学会にも所属して理論や技法を学び続けます。この資格は、日本スクールカウンセリング推進協議会のガイダンスカウンセラー試験IIで申請に使える構成団体資格の一つでもあります。
試験方式と推薦方式
学会の定款細則では、取得方法は試験方式と推薦方式の2つです。試験方式は、正会員などとして2年以上在会し、学会の養成カリキュラムの研修基準に沿って学習した人が申請できます。カウンセリング関係の修士課程の在学者と修了者は、在会1年以上で申請できます。公認心理師の資格取得者と取得予定者は、養成カリキュラムのA領域を学んでいることが条件です。
推薦方式は、学会員で、大学などで5年以上カウンセリング関係の授業を担当した人、5年以上カウンセラー養成に携わった人、相談機関で5年以上週4日以上勤務した人、公認心理師の資格を持つ人のいずれかに当たり、実践の業績が顕著な人が対象です。
2026年度試験の内容と日程
2026年度の試験方式では、一般受験者、心理学系大学院の在籍者・修了者、学会が指定する認定校大学院の在籍者・修了者の3区分が設けられています。一般受験者は、スーパービジョンを受けた事例の資料を提出します。新しいカリキュラムの修了者は4回分が必要です。
筆記試験は60問程度で、カウンセリングの基礎知識を問い、合格基準は70%程度です。面接試験は1人20分程度で、人柄がカウンセリング心理士にふさわしいかと、スーパービジョンを受けた内容について質問されます。2026年度は旧カリキュラムと新カリキュラムの試験内容を選んで解答する移行期間で、2027年度からは新カリキュラム用の試験だけになります。
| 項目 | 2026年度 |
|---|---|
| 出願期間 | 9月4日〜11日、郵送で締切済み |
| 筆記・面接試験 | 11月3日、跡見学園女子大学文京キャンパス |
| 合否通知 | 2027年1月下旬〜2月上旬予定 |
| 費用 | 受験料2万円、合格後の資格認定料3万円 |
入会の条件と更新
試験方式で受けるには、まず学会に入会して在会期間を満たす必要があります。入会資格は、4年制大学を卒業してカウンセリングの研究、学習、実践を行っている人、短大などの卒業者で3年以上、高校卒業者で6年以上の経験がある人などです。入会には正会員2人の推薦が必要です。資格は5年に1回、資格認定委員会の更新の承認を受けなければ継続できません。
取得を考える人へ
当サイトの提案:まず学会に入会し、受験に必要な在会期間を満たす時期を確認してください。そのうえで養成カリキュラムの研修基準を読み、どの研修でどの領域を満たすかを表にまとめると準備が進めやすくなります。スーパービジョンの事例は4回分が必要になるため、指導を受ける相手を早めに決めておきましょう。他団体の同名資格と混同しないよう、申し込む前に実施団体名を確かめることも大切です。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。