音響技術者能力検定の実施団体
音響技術者能力検定は、一般社団法人日本音響家協会が実施する民間の技能認定です。協会は演劇、音楽、放送の音響に携わる人と劇場などを設計する技術者の団体として1977年に設立され、2008年12月から一般社団法人になっています。会員には劇場やホールの音響技術者、音響デザイナー、放送の音声技術者、レコーディングエンジニアなどがいます。
協会の事業内容によると、音響家技能認定講座は1990年に開講し、能力検定は1997年に始まりました。検定の種類は、1級音響技術者、2級音響技術者、3級音響技術者、1級サウンドシステムチューナ、2級サウンドシステムチューナです。講座には、クリエイティブコース、ベーシックコース、ビギナーズコース、サウンドシステムチューナコースがあります。
講座を受けて認定される仕組み
この検定は、試験だけを単独で受ける形式とは異なり、協会の音響家技能認定講座を受講し、講座で行う筆記試験を経て技能認定を受ける形で運営されています。協会は講座を「学んでスキルアップして資格を取得するセミナー」と説明しています。
ビギナーズコースは3級音響技術者の認定対象で、劇場やホールで働く音響技術者の心構えと初歩の技能を学びます。2026年8月24日に金沢21世紀美術館で開かれたビギナーズコースでは、受講した22名全員が3級音響技術者に認定されたと報告されています。ベーシックコースは2級音響技術者の認定対象で、音響家の基本となる音響理論を学ぶコースとされています。1級音響技術者の認定条件は、今回確認した協会のページでは示されていませんでした。
2026年度に予定されている講座
| コース | 日程・会場 | 受講料 | 受講資格・申込 |
|---|---|---|---|
| ビギナーズコース名古屋(3級対象) | 2026年11月5日(木)10時〜18時、名古屋市昭和文化小劇場 | 12,100円(協会会員6,050円) | 10月10日9時から受付、定員25名で締切 |
| ベーシックコース・オンライン(2級対象) | 2027年1月25日(月)〜26日(火)13時〜17時30分の予定 | 17,600円(技能認定料2,000円と教科書代2,000円を含む。協会会員8,800円) | 音響業務経験1年以上。2026年12月25日から2027年1月10日まで受付 |
ビギナーズコースの筆記試験はオンラインで行い、必要なパスワードは講座の終了時に知らされます。ベーシックコースは音響調整卓とパワーアンプの講義をYouTubeで事前に配信し、筆記試験は協会ホームページのフォームで実施します。全国の受講者が同じ条件で受けられるよう、オンラインで開催するとしています。
ビギナーズコースで学ぶ内容
名古屋開催のタイムテーブルでは、劇場の仕事、舞台進行の仕事、舞台照明の仕事、舞台音響の仕事、音響機器の仕込み作業、調整卓の設定と調整、コミュニケーション、バラシ(撤収)の9章が組まれています。舞台進行や照明の実技もあり、調整卓の章ではスピーチや音楽再生と対話のSRを実技で行います。音響だけでなく舞台全体の仕事を体験する構成です。
受講を決める前に
当サイトの提案:音響の実務経験がまだない人は、まずビギナーズコースで3級を目指し、現場で1年以上経験を積んでからベーシックコースで2級に進む順番が、受講資格の面からも無理がありません。ビギナーズコースは定員25名で締め切られるため、受付開始日の10月10日9時に申し込めるよう準備しておいてください。1級やサウンドシステムチューナの認定を目指す場合は、協会のページで次回の講座と認定試験の案内を確認し、条件が分からない点は問い合わせフォームで尋ねるとよいでしょう。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。