E資格の位置づけ
E資格は、日本ディープラーニング協会が実施するエンジニア向けの資格試験で、正式名称がJDLA Deep Learning for ENGINEERです。ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選んで実装する能力や知識を持っているかを認定します。協会が実施する民間の資格で、AIの活用リテラシーを問うG検定とは対象も受験条件も異なります。
受験資格と認定プログラム
E資格を受けるには、JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了している必要があります。認定プログラムは、大学などの高等教育機関や民間事業者が提供する教育プログラムのうち、協会が定める基準とシラバスを満たすものです。シラバス改定前のプログラムを修了した人も申し込めますが、詳細は受講した事業者に確認するよう案内されています。
認定プログラムの中には、厚生労働省の教育訓練給付制度の専門実践教育訓練に該当するものがあり、協会は最大70%が支給されると説明しています。法人向けには人材開発支援助成金の対象となるプログラムもあります。対象になるかどうかはプログラムごとに異なるので、受講前に確認が必要です。
試験の形式と費用
試験時間は120分で、多肢選択式の知識問題が100問程度出題されます。受験は各地の指定試験会場で行い、申込時に希望の会場を選びます。会場ごとに定員があるため、希望の会場を選べない場合があります。
| 区分 | 受験費用(税込) |
|---|---|
| 一般 | 33,000円 |
| 学生 | 22,000円 |
| JDLA会員 | 27,500円(会員割引のバウチャーを利用) |
出題範囲は、確率・統計や情報理論などの数学的基礎、機械学習、順伝播型ネットワークやTransformerなどの深層学習の基礎、画像認識や自然言語処理、生成モデルなどの深層学習の応用、エッジコンピューティングや分散処理などの開発・運用環境です。E2026#2から新しいシラバスが適用されています。ソースコードを含む問題はPythonで書かれ、試験開始時にPyTorchとTensorFlowのどちらかを選びます。選んだ後に変更はできません。
日程と最近の結果
2027年は2回実施される予定です。第1回は2月19日から21日で、申込は2026年12月1日から受験日前日の23時59分まで受け付けます。第2回は8月27日から29日で、申込は2027年6月1日から始まります。
2026年8月28日から30日に行われた2026年第2回は、受験者1,062名のうち712名が合格し、合格率は67.04%でした。科目別の平均得点率は応用数学60.90%、機械学習60.07%、深層学習62.32%、開発環境70.00%です。E資格の累計合格者数は11,550名になりました。
協会が公表している過去の結果を見ると、初回の2018年は337名が受験して234名が合格し、合格率は69.44%でした。2021年第1回は1,688名が受験して合格率78.44%、2022年第1回は1,327名が受験して74.00%です。受験者数は年1,000名前後の回が多く、G検定と比べると小規模な試験です。団体でバウチャーを使って受験することもでき、詳細はピアソンVUEのE資格受験サイトで案内されています。
受験計画の立て方
当サイトの提案:最初に協会サイトの認定プログラム一覧で、受講期間、修了要件、費用、給付制度の対象かどうかを比べてください。2027年2月の第1回を目指すなら、修了時期が試験日に間に合うかをプログラムの事業者に確認し、12月1日の申込開始に合わせて希望会場を早めに押さえるのが確実です。フレームワークはPyTorchとTensorFlowのうち普段使っている方を決め、シラバスの開発・運用環境の項目まで目を通しておきましょう。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。