漫画能力検定の概要と2つの検定
漫画能力検定は、漫画を描く力をプロの目で評価することを目的とした民間の検定です。実施しているのは東京都認定の特定非営利活動法人日本漫画能力検定協会で、一般財団法人全日本情報学習振興協会のグループ団体として運営されています。申込もこの振興協会の申込サイトで行います。
現在の公式サイトで受験できるのは次の2種類です。漫画キャラクター検定は、出題されたストーリーに沿って魅力的なキャラクターを描く力を見る試験です。漫画家アシスタント検定は、トーン貼り、ベタ、集中線、背景など、作品の仕上げに必要な作業の技術を問う試験です。以前の記事で触れていた別の検定名や、検定ごとに実施回数が違うという説明は、現行の公式サイトでは確認できません。
級と受験料
漫画キャラクター検定は1級、準1級、2級、準2級、3級、4級の6段階、漫画家アシスタント検定は1級、2級、3級の3段階で申込を受け付けています。公式サイトの案内では、どちらも1級が上級、最も下の級が初級という位置づけです。
受験料は検定と級によって異なり、第57回の申込ページでは、漫画キャラクター検定4級が4,400円、漫画家アシスタント検定1級が11,000円と表示されています。ほかの級の金額は、級を選ぶと申込ページに単価として表示されます。協会は受験資格を設けておらず、何級からでも受験できるとしています。初めての方には、漫画キャラクター検定なら4級か3級、漫画家アシスタント検定なら3級から始めることを勧めています。
2026年度の日程と申込方法
日程表に載っている回は次の3回です。第56回は2026年6月21日に実施済みで、合格発表と合格証書のダウンロードも始まっています。第57回は2026年11月29日(日)で、申込期間は7月6日から10月29日までです。第58回は2027年3月14日(日)で、申込期間は2026年12月7日から2027年2月12日までです。日程は変更の可能性があると注記されています。
申込はインターネットだけで受け付けており、郵送やコンビニの端末からは申し込めません。受験方法はオンライン受験と、協会の認定校での受験の2つですが、認定校での受験はその学校の生徒に限られます。受験規約では、協会の都合で試験が中止になった場合を除き、申込後のキャンセルや受験料の返還はできないと定めています。
オンライン受験の流れ
受験には、パソコンとWebカメラ、またはスマートフォンが必要です。協会から受験票、解答用紙、返送用封筒が試験日のおよそ10日前に届きます。試験前日までに、実際に受験する場所で試験システムの動作確認をしておくよう求められています。
当日は9時50分からライブ配信で注意事項の説明があり、10時ごろに試験が始まります。問題は画面に表示され、受験者は届いた解答用紙に自分の画材で描きます。試験中はカメラで受験者の様子が撮影され、映像が途切れると失格になることがあります。解答時間が終わったら5分以内に解答用紙をカメラで撮影して送信し、原本はその日のうちに返送用封筒で投函します。合否はおよそ1か月後に発表され、得点や採点内容は公表されず合否のみが知らされます。
採点の仕組みと当サイトの提案
協会は「採点についての考え方」の中で、漫画の評価には主観が入り得ることを認めたうえで、採点基準を作り、研修を受けた採点者2名が同じ答案を確認する二審制をとっていると説明しています。プロの漫画家や漫画専門学校の教員が監督役として採点を抜き取り確認する仕組みもあります。明らかな誤採点や集計ミス以外では、結果は変更されません。
当サイトの提案:初めて受ける方は、申込の前に公式サイトで公開されている例題と優秀解答例を見て、どちらの検定が自分の描きたいものに近いかを決めてください。そのうえで、受験予定の端末とカメラの位置を試験と同じ机で試し、制限時間内に描き終えて5分以内に撮影・送信するまでを一度通しで練習しておくと、当日の失格を防ぎやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。