日本城郭検定の概要
日本城郭検定は、公益財団法人日本城郭協会が主催し、株式会社ワン・パブリッシングが特別協力、日販セグモ株式会社が企画・運営を担当している民間の検定です。公式サイトによると累計の延べ受験者数は2025年11月時点で約38,000人で、受験者は40代から50代の男性が中心ですが、女性や子どもの受験も増えているとされています。
この検定に合格しても、城の管理や観光案内などの業務に就くための法的な資格が得られるわけではありません。公式サイトは、城巡りをより楽しむこと、城好きの人とのつながり、講演や情報発信への活用などを合格の意義として挙げています。
級ごとの出題範囲と合格基準
級は3級、2級、準1級、1級の4つです。どの級も全100問で、おおむね70問以上の正答が合格の目安とされています。会場試験の試験時間は各級60分です。
| 級 | レベル | 主な出題範囲 |
|---|---|---|
| 3級 | 初級 | 城の総合知識と、日本城郭協会が認定する日本100名城の個別知識 |
| 2級 | 中級 | 城の総合知識と、日本100名城・続日本100名城の個別知識 |
| 準1級 | 難関 | 3級・2級の範囲に加え、100名城・続100名城以外の城からも一部出題 |
| 1級 | 専門家 | 準1級から3級までの全範囲に加え、城のうんちくや時事情報 |
城の総合知識には、城の分類、歴史、地域文化、城造り、文化財としての城、災害や信仰との関わり、鑑賞の仕方などが含まれます。公式サイトの学習ポイントでは、3級と2級は日本100名城・続日本100名城の公式ガイドブック、準1級以上は公式参考書も読むよう勧めています。1級については、城に関する最新の発見やニュースも読んでおくよう案内しています。
受験資格と2026年の実施内容
会場受験の申込ページでは、受験資格は「どなたでもお申し込みいただけます」とされています。1級だけ上位級の合格を条件とする仕組みはなく、どの級からでも受験できます。オンライン受験はカメラ付きパソコンとインターネット環境がある人が対象で、3級・2級・準1級だけが実施され、1級は会場受験のみです。
2026年の第28回は6月28日に実施されました。申込締切は5月28日で、会場は東京、名古屋、大阪と、弘前城との連携企画として設けられた弘前の4か所でした。結果通知は2026年8月上旬に郵送する予定と案内されていました。
| 級 | 受験料(税込) |
|---|---|
| 3級 | 4,700円 |
| 2級 | 6,000円 |
| 準1級 | 6,800円 |
| 1級 | 9,400円 |
隣り合う級の併願には割引料金があり、3級・2級の併願が9,500円、2級・準1級が11,500円、準1級・1級が14,600円でした。別々に申し込むと併願割引は適用されません。お城の管理団体やボランティアガイド団体から5名以上で申し込む場合の団体割引もあります。
第28回の会場試験は、3級が10時50分から、2級と1級が12時50分から、準1級が14時50分からの各60分でした。2級と1級は同じ時間帯に行われたため、同日に受けられる組み合わせは時間割で決まります。オンライン試験も3級・2級・準1級が同じ日の近い時間帯に設定され、受験開始可能時間を過ぎるとその級は受験できない決まりでした。受験票は6月16日から順次送られ、未着の場合の問い合わせ期間は6月19日から26日までと決められていました。
年1回開催への変更
日本城郭検定は2026年から、年2回だった開催を年1回に変更しました。公式サイトは、受験者がじっくり学ぶ時間を持てるようにするためと説明しています。あわせて、1級の合格回数に応じて石高が増える「石高制度」も導入されています。次回の第29回の日程は確認日時点で公式サイトに掲載されていません。
受験を考えている人へ
当サイトの提案:年1回の開催になったため、次回日程が公式サイトで発表されたら、申込締切を最初に手帳へ書き込んでおくのが確実です。初めて受験する場合は公式サイトの練習問題で各級の難しさを確かめ、日本100名城の知識が中心の3級から始めるか、2級と併願するかを決めるとよいでしょう。オンライン受験を選ぶ場合は、申込前にカメラ付きパソコンで利用環境チェックを済ませてください。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。