葬祭ディレクター技能審査とは
葬祭ディレクター技能審査は、葬祭業に従事する人の知識と技能の向上、社会的地位の向上を目的とした制度です。協会の受験案内によると、1996年3月に技能審査の所管省庁だった労働省(現厚生労働省)から認定を受け、1995年に設立された葬祭ディレクター技能審査協会が、届け出た規程に基づいて実施しています。2026年度で第30回を迎え、これまでに認定された1級・2級葬祭ディレクターは累計4万3千人を超えるとされています。
1級の合格者は「1級葬祭ディレクター」、2級の合格者は「2級葬祭ディレクター」と称することができます。審査の対象とする技能の範囲は、1級が全ての葬儀における相談、会場設営、式典運営などの詳細な知識と技能、2級が個人葬における一般的な知識と技能です。
合格者は、葬祭ディレクターのIDカードを胸に付けて業務にあたることができます。IDカードは1級がゴールド、2級がシルバーです。
受験資格と実務経験の数え方
2026年度の受験資格は、2級が2026年12月31日現在で葬祭実務経験2年以上、1級が同じく5年以上、または2級合格後2年以上の葬祭実務経験です。協会が認定した葬祭教育機関の所定課程を修了した人(見込みを含む)は、2級受験時にその期間を実務経験に算入できます。認定校として、募集停止校を含めて専門学校など9校の学科・コースが受験案内に挙げられています。
実務経験は事業主などの証明書で示します。派遣会社や代理店に勤める人は、勤務先の葬祭事業所と派遣会社などの両方の証明が必要です。協会の定める葬祭実務には、事前相談、企画、会場設営、式典運営のほか、見積り・受注、遺体搬送、納棺、アフターケアや生花の製作・設営なども含まれます。在学中のアルバイト期間と休職期間は算入できません。
試験の内容と合格基準
| 科目 | 1級 | 2級 |
|---|---|---|
| 学科(CBT) | 正誤判定50題と多肢選択50題、50分、200点満点 | 正誤判定25題と多肢選択25題、30分、200点満点 |
| 実技:幕張 | 7分、60点 | 7分、60点 |
| 実技:接遇 | 2分、70点 | 2分、70点 |
| 実技:司会 | 6分、70点 | 4分、70点 |
学科は、葬祭ディレクターの仕事内容、葬儀にかかわる歴史・社会動向・公衆衛生・法制・宗教、一般常識やサービスマインドを問います。幕張は式場装飾の技法、接遇は遺族への応接、司会は葬儀・告別式の案内と進行を評価します。合格基準は、学科が70%以上、実技が3科目の合計で70%以上で、幕張・接遇・司会のいずれも30%以上の得点が必要です。2026年度からは接遇と司会の課題が事前に公開され、協会は9月1日に公開済みと告知しています。
学科か実技の一方だけが基準に達した人は一部合格となり、2023〜2025年度の一部合格者は同じ等級の再受験で合格科目が免除されます。
2026年度第30回の日程と手数料
受験申込は2026年6月1日から6月30日までで、すでに終了しています。学科はCBT方式で、2026年10月1日から31日までの間に自分で選んだ1日に、全国約200か所のテストセンターで受験します。実技は会場ごとに日が異なり、札幌が11月13日(金・友引)、仙台・大宮・東京・横浜・名古屋・京都・福岡が11月25日(水・友引)です。合否は実技試験日から2か月以内に郵送で通知されます。
受験手数料は、1級が60,000円(学科15,000円、実技45,000円)、2級が45,000円(学科15,000円、実技30,000円)です。申請受理後は、受験しなかった場合でも返金や次回への振替はできません。
次回受験に向けた準備
当サイトの提案:2027年度の受験を考えている人は、2026年度の申込が6月だったことを目安に協会のお知らせで次回の申込期間を確認し、それまでに勤務先から実務経験年数証明書の記入を受けられるよう準備してください。実技は事前公開される接遇・司会の課題を声に出して時間内に収める練習が欠かせないので、公開時期から試験日までの約2か月半を練習期間として確保すると落ち着いて臨めます。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。