基礎施工士の位置づけと2026年度からの変更
基礎工事のうち場所打ちコンクリート杭、既製コンクリート杭、鋼管杭は地中深くに造られ、完成後に目で確かめることができません。登録基礎ぐい工事試験は、地盤条件や施工管理の状況に応じて適切に判断し対応できる施工管理者を「基礎施工士」として登録することを目的にしています。試験は、平成28年8月1日に国土交通大臣の登録を受けた基礎ぐい工事試験実施機関である日本基礎建設協会、コンクリートパイル・ポール協会、鋼管杭・鋼矢板技術協会の3協会が実施しています。
これまでの基礎施工士は場所打ちコンクリート杭と既製コンクリート杭の資格でしたが、3協会は2026年度から鋼管杭施工管理士を統合し、試験範囲に鋼管杭分野を加えました。合格者は建設業法施行規則第7条の3第1号または第2号に掲げる者と同等以上の「主任技術者」として認定され、経営事項審査の技術力評価(Z点)では技術職員の項目で2点と評価されます。
受験資格
| 学歴 | 指定学科卒業 | 指定学科以外の卒業 |
|---|---|---|
| 大学卒以上 | 卒業後1年6か月以上 | 2年6か月以上 |
| 短大・高専卒 | 2年6か月以上 | 3年6か月以上 |
| 高校卒 | 3年6か月以上 | 5年6か月以上 |
| 中学卒 | 8年以上 | |
指定学科は、土木工学、建築学、機械工学、電気工学、地質学、衛生工学、安全工学などの理工系学科です。実務経験は基礎工事に関する経験のすべてを指し、年数は試験当日時点で数えます。実務経験が8年以上ある人は卒業証明書が不要です。
試験内容と合格基準
出題範囲は、地盤、材料(コンクリート、鋼材)、品質管理、構造力学の基礎、設計・基礎工法、安全、騒音・振動などの環境、国土交通省告示第468号を含む関連法規、技術者倫理、施工計画・施工・施工管理です。
| 問題 | 出題 | 合格基準 |
|---|---|---|
| 四者択一式・基本問題 | 24問(24点) | 12点以上 |
| 四者択一式・施工問題 | 杭一般4問と、場所打ちコンクリート杭20問、既製杭(コンクリート杭10問・鋼管杭10問) | 杭一般を含む24点に対し12点以上 |
| 択一式全体 | 68点 | 6割程度以上 |
| 記述式 | 2問(6点と18点) | 6割程度以上 |
択一式はマークシート方式で、択一式が基準に届かない人の記述式は採点されません。
2026年度の日程・会場・費用
2026年度の試験は11月8日(日)13時30分から16時30分まで、札幌、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の6会場で行われます。定員は東京280人、大阪170人など会場ごとに決まっており、超えた場合は他会場での受験を求められることがあります。受付期間は9月1日から10月2日まで(当日消印有効)で、すでに締め切られています。
受験料は24,200円(税込)です。申込みには受験申込書、勤務先の長が証明する基礎ぐい工事の実務経験証明書、3か月以内の住民票、写真、卒業証明書などを郵送または持参で提出します。コンクリートパイル・ポール協会などの会員会社に所属する人は、該当する協会へ申し込みます。場所打ちコンクリート杭の基礎施工士や鋼管杭施工管理士を持つ人には、別の移行試験の案内が用意されています。
結果は試験日から2か月以内に郵送で通知されます。合格者は登録申請料7,700円を払い込んで登録を受け、試験合格証明書と携帯用認定証が交付されます。資格の有効期間は5年で、更新講習会を受けて更新します。
次回受験に向けて
当サイトの提案:2026年度の受付は終わったため、次回に向けて学歴と実務経験の年数を表に当てはめ、受験資格を満たす時期を確かめてください。これまで場所打ち杭や既製コンクリート杭だけを担当してきた人は、統合で加わった鋼管杭の出題に備え、協会が掲載している参考図書と過去の試験問題で範囲を確認しておくと安心です。実務経験証明書は勤務先の証明が必要なので、受付開始前に社内の手続きを確認しておきます。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。