農業機械士とはどんな資格か
農業機械士は、都道府県が実施する研修と検定によって、農業機械の安全知識、運転、点検などの技能を身につけたことを認定する資格です。京都府では府の認定要領に基づいて知事が認定し、千葉県では県立農業大学校の研修の中で技能検定試験を行っています。研修の名称、日数、応募条件は両府県で異なります。
旧記事では整備系の技能検定の級区分を農業機械士の種類として紹介していましたが、ここで扱う農業機械士は府県の研修修了と検定で認定されるもので、別の制度です。以下では、2026年度の募集内容を公式ページで確認できた京都府と千葉県の例を紹介します。
京都府の農業機械士養成研修
京都府は、個人で農業を営む人、農作業受委託組織や農業法人で農業機械を使う人、農業指導をする人などを対象に、農業機械士養成研修を実施しています。令和8年度は11月11日から11月19日までのうち土日を除く7日間で、京都府立農業大学校と京都府運転免許試験場が会場です。定員は最大20名です。
受講できるのは、府内で農業に従事している人または農業指導者(予定者を含む)で、普通自動車免許を持ち、昭和31年1月1日以降に生まれた人です。研修は学科と実技で、それぞれ技能検定の試験を含みます。研修の最終日には京都府公安委員会による大型特殊自動車免許(農耕車限定)の試験が行われます。研修修了者には京都府農業機械利用技能認定要領に基づく検定試験が行われ、合格者は京都府知事から京都府農業機械士に認定されます。
案内に記載された必要経費は、傷害共済料400円程度、運転免許の受験手数料2,800円と免許交付申請料2,350円、テキスト「農学基礎セミナー新版 農業機械の構造と利用」1,980円です。宿泊と食事は受講者が用意します。令和8年度の申込期間は8月25日から9月25日正午まででした。
千葉県の農業機械士育成研修
千葉県立農業大学校の機械化研修科は、農業機械の構造・機能や作業安全の知識と、運転操作、作業機の装着、日常の保守点検の技能を学ぶ農業機械士育成研修を行っています。研修の最終日に、研修科の中で実技と学科の技能検定試験を受けます。
| 区分 | 研修期間 | 募集人員 | 応募受付期間 |
|---|---|---|---|
| 1次 | 2026年5月26日〜28日(3日) | 15名 | 3月16日〜26日 |
| 2次 | 2026年10月7日〜9日(3日) | 15名 | 8月3日〜13日 |
応募できるのは、千葉県内に住民票の住所がある農業従事者で、普通自動車を運転できる免許を持ち、乗用型トラクターの実務経験がある人です。書類審査で受講者を決め、研修の1か月前に結果が通知されます。受講料は無料ですが、運転免許の技能検定手数料やテキスト代は自己負担です。
千葉県立農業大学校では、農学科と研究科の学生向けに、農業機械士の資格取得を目的とした農業機械実習2も設けています。2026年度は1次が9月8日〜9日、2次が2027年3月9日〜10日の各2日間で、普通自動車免許を持つ学生が対象です。一般の農業従事者が受けるのは前の表の農業機械士育成研修です。
京都府の研修では、印鑑、筆記用具、自動車運転免許証、写真3枚(縦3cm×横2.4cm、大型特殊免許を取得済みの人は2枚)を持参します。京都府運転免許試験場で大型特殊自動車免許(農耕車限定)の試験を受けられるのは京都府内に住む受講者だけで、住所変更などの手続きが済んでいない人は研修初日までに済ませておく必要があります。
住んでいる府県での確認方法
京都府と千葉県を比べると、京都府は7日間の研修に大型特殊自動車免許(農耕車限定)の試験を含み、千葉県は3日間の研修で乗用型トラクターの実務経験を応募条件にしています。両府県とも居住地と農業への従事を条件にしており、他の府県で受けられるかどうかは、その府県の案内を見ないと判断できません。
当サイトの提案:まず住民票のある都道府県の農業大学校の研修案内で「農業機械士」という名称の研修があるかを確認してください。次に、普通免許の有無、トラクターの実務経験、年齢などの応募条件を照らし合わせ、大型特殊免許の試験が研修に含まれるかと自己負担の経費を確認します。京都府も千葉県も研修のおよそ2か月前までに募集を締め切っているため、翌年度の募集開始時期を府県の担当窓口に聞いておくと申込に間に合わせやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。