臨床心理士の認定制度
臨床心理士は、心理的な課題についての査定、面接、地域援助や研究調査に関わる専門資格です。認定を行うのは公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会で、国家資格である公認心理師とは別の制度です。一方の資格を取得しただけで、もう一方も自動的に得られるわけではありません。
受験資格は大学院の区分と経験で確認する
代表的な経路は、協会が指定する大学院や臨床心理士養成に関する専門職大学院の修了です。現在の第1種指定大学院の経路では修了後の心理臨床経験を要しませんが、第2種指定大学院の経路では修了後1年以上の心理臨床経験などの条件があります。旧指定校の区分には別の経験条件があるため、修了した課程の扱いを確認してください。
外国での所定の教育歴と日本国内での2年以上の心理臨床経験による経路や、医師免許取得後に2年以上の心理臨床経験を持つ人の経路もあります。協会は心理臨床経験について、心理相談員等としての勤務を基準とし、有給を原則としています。ボランティアや研修員の活動を、そのまま必要経験に算入することはできません。
一次試験と二次試験
一次試験は100題の多肢選択方式試験(2時間30分)と、論文記述試験(1時間30分)です。論文は提示されたテーマについて1,001字以上1,200字以内で記述します。心理学の基礎、心理臨床の専門知識、倫理・法律等が学習範囲に含まれます。
二次試験は口述面接です。二次へ進めるかは一次の多肢選択方式試験の成績で判定され、最終合否は多肢選択・論文・面接を総合して決められます。一次の論文が、二次受験資格の判定時点で合否に算入されると誤解しないようにしましょう。
2026年度の日程と認定手続
2026年度は一次試験が10月10日、二次試験が11月21日・22日・23日に東京で行われる予定です。申請書類の請求期限は8月7日、受験申込期限は8月31日で、いずれも終了しています。二次試験は受験者ごとに指定された日時に受けます。
資格審査に合格した後も、所定期間内に認定証書の交付手続を完了する必要があります。次年度以降に受験する方は、その年度の申込要項で審査料、提出書類、請求方法を確認してください。
取得後も5年ごとに更新する
資格は5年ごとに更新します。研修会への参加や研究発表等により、指定された項目・ポイントの条件を満たす必要があります。取得した時点で学習が終わる制度ではありません。
当サイトの提案として、受験勉強では知識の確認、論文の構成、実習や実務経験の振り返りを分けて取り組むと準備しやすくなります。事例を使って学ぶ際は個人情報と守秘義務を守り、専門家としての判断過程を言葉にする練習につなげてください。
参照資料と確認日
2026年10月2日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。