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資格・講習・登録制度の解説

限定救命艇手

記事更新日:編集:マサキ

学ぶ内容と準備の進め方を、制度の条件や参照先とあわせて整理します。

この記事の目次 6項目

限定救命艇手の位置づけ

船員法第118条は、国土交通省令で定める船舶の船舶所有者に、乗組員の中から一定数の救命艇手を選任するよう義務づけています。救命艇手は救命艇手適任証書を持つ人でなければなりません。救命艇手規則は、対象を平水区域以外を航行する旅客船と、旅客船以外で最大搭載人員100人以上の船舶としています。

限定救命艇手は、救命艇手規則で「膨脹式救命いかだについてのみ割り当てることができる救命艇手」と定義されています。国内各港間のみを航海する船舶や、船舶救命設備規則で救命艇の搭載を緩和されている船舶では、膨脹式救命いかだに割り当てる救命艇手の員数に限定救命艇手を含めることができます。

取得の要件

救命艇手規則第7条によると、地方運輸局長は次の要件をすべて満たし、業務を行う能力があると認められる人に認定を行います。

  • 18歳以上であること
  • 船員法第83条の健康証明書を持っていること
  • 船舶に6か月以上乗り組んだ経験があること
  • 海技士の資格、救命艇の操作に関する課程を修めた学校の卒業、海技教育機構や海上保安学校などの卒業、これらと同等以上の能力、国土交通大臣の登録を受けた講習の修了のいずれかに当てはまること

このうち登録講習の修了は、限定救命艇手にだけ使える要件です。登録講習は、船員としての一般知識、操練、旅客の誘導、膨脹式救命いかだと救命設備・信号装置の知識、関係法令、救命器具と膨脹式救命いかだの取扱方法などの科目で構成すると規則で決められています。地方運輸局長が行う限定救命艇手の試験に合格する方法もあり、試験を受けるには船舶に1年以上乗り組んだことなどが条件です。

2026年度の限定救命艇手講習

独立行政法人海技教育機構の海技大学校は、資格取得講習の1つとして限定救命艇手講習を開いています。講習では、旅客船などに積む膨脹式救命いかだの取扱いと、総員退船のときに海員や旅客を避難させ、救助されるまでの方法を学びます。期間は3日間で、1日目は10時から16時、2日目は8時30分から16時、3日目は8時30分から14時30分の予定です。

2026年度は2回開かれ、1回目は6月22日から24日に実施済みです。2回目は11月30日から12月2日で、申込期間は10月2日から10月30日までです。会場は兵庫県芦屋市の海技大学校で、定員は50名です。申込は所定の受講申込書を郵送、FAX、メールのいずれかで海技大学校学務部企画運営調整課に送り、会社に雇用されている船員は会社を通じて申し込みます。募集期間の前に出した申込は無効になります。

授業料は21,450円(税込)です。この講習の受講者は学生寮に入れないため、宿泊先は自分で手配します。昼食も各自で用意します。海技大学校は、受講時点で乗船期間などの要件を満たしていなくても、要件を満たした時点で手続きをすれば認定を受けられると案内しています。

認定申請の手続きと手数料

講習を修了すると修了証明書が交付されます。認定を受けるには、修了証明書と限定救命艇手資格認定申請書に船員手帳を添えて、最寄りの地方運輸局などに申請します。関東運輸局の案内では、写真は縦4.5cm、横3.5cmで、収入印紙は2,500円分です。郵送で申請する場合は、申請書の余白に連絡先と受取方法を書き、郵送受取を希望するなら簡易書留分の切手を貼った返信用封筒を同封します。

救命艇手適任証書に有効期限はないと関東運輸局は案内しています。氏名の変更や紛失で再交付を受ける場合は、別の申請書と2,150円分の収入印紙が必要です。

資格を得た後の業務と準備

限定救命艇手の業務は、膨脹式救命いかだの降下、海員と旅客の招集、いかだへの誘導と乗艇の指揮、いかだの運航の指揮、いかだと付属設備の操作・整備・管理です。救命艇の積込みや降下まで担う通常の救命艇手とは範囲が異なります。職務で法令に違反すると、国土交通大臣は適任証書の返納を命じることができます。

当サイトの提案:まず勤務先や乗船予定の船が限定救命艇手で足りる船か、通常の救命艇手が必要な船かを船舶所有者に確認してください。講習を受ける場合は、会社の担当者と相談して2026年度2回目の申込期間である10月30日までに申込書を出し、宿泊先を早めに手配します。修了後は、船員手帳で乗船期間が6か月以上あるかを確かめてから、修了証明書を添えて最寄りの地方運輸局に申請します。

参照資料と確認日

2026年10月8日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。

参照情報

参照先と確認日の見方

資料の対象年度と確認日は本文の記載をご覧ください。記事更新日は、公式資料の発表日や確認日とは異なります。申込前には実施機関の最新案内を確認してください。

海技教育機構 海技大学校:限定救命艇手講習

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マサキ
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