中古自動車査定士とは
中古自動車査定士は、中古車の価値を統一された基準で査定する技能を持つ人として、一般財団法人日本自動車査定協会に登録された人を指します。国家資格ではなく、協会が運営する民間の資格制度です。
環境省の中央環境審議会に提出された資料「査定協会の主要業務」によると、昭和54年4月1日に「中古自動車査定制度」が始まりました。協会は中古自動車査定基準の設定、査定士の技能検定試験、登録査定士の管理などを行っているとされています。国土交通省も、自動車関係の団体の一覧に日本自動車査定協会を掲載しています。
小型査定士と大型査定士
協会兵庫県支所の案内によると、査定士には2種類あります。小型査定士は乗用車、商用車、2トンベースの貨物車を査定でき、大型査定士はそれ以外の自動車を査定できます。運転免許とは扱いが異なり、大型査定士の資格で小型の査定を行うことはできません。車種に対応した資格を、それぞれ別の技能検定試験で取得します。
受験資格と登録の条件
技能検定試験を受けられるのは、査定協会が実施する研修の全課程を修了した人です。試験に合格しただけでは、協会が認定した査定士として査定業務を行えません。登録には次の4つの条件があります。
- 査定士技能検定試験に合格していること
- 18歳以上であること
- 古物営業法に基づく自動車販売店に所属していること
- 運転免許を持っていること。小型査定士は普通免許以上、大型査定士は大型第一種免許以上
合格後は、所属する事業主が合格証書の受領、査定業務実施通知書と古物商許可証の写しの提出、賛助会費の納付などの手続きをとり、査定士証の交付を受けます。兵庫県支所の案内では、賛助会費は査定士1人の店で年額16,000円、査定士証の代金は1人1,650円です。旧記事にあった自動車の販売・整備の実務経験の要件は、今回確認した案内には記載がありませんでした。
2026年度の日程と費用の例
兵庫県支所は2026年度に前期と後期の2回、研修と試験を行っています。前期は5月に3日間の研修、6月14日に小型査定士試験、6月17日に大型査定士試験がありました。後期は小型査定士だけで、研修はA日程が11月16日・20日・30日、B日程が11月19日・26日・27日、試験は12月10日に神戸市の兵庫県中央労働センターで行われます。後期の申請受付は9月7日から10月2日までで、確認日時点で締め切られています。研修はeラーニングで受けるコースも選べ、別に実車講習の日があります。
申請のときに、受験料、研修受講料、教材費をまとめて支払います。小型査定士は受験料4,950円、受講料8,800円、教材費4,400円の合計18,150円で、大型査定士は合計18,975円です。申請には技能検定申請書、写真2枚、運転免許証の写しが必要です。他の都道府県の支所の日程と費用は、この記事では確認できていません。
受験を考えている人へ
当サイトの提案:まず勤務先の販売店が古物商許可を持ち、査定業務を行う体制があるかを上司に確認してください。次に、勤務地の都道府県にある日本自動車査定協会の支所に、次回の研修と試験の申請受付期間、費用を問い合わせます。兵庫県支所のように受付期間が1か月ほどで定員に達すると締め切る支所もあるため、受付開始の時期を早めに把握しておくと申込みに間に合います。
参照資料と確認日
2026年10月8日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。