圧入施工技士とはどんな資格か
圧入施工技士は、圧入工事に携わる技能者を対象とした資格で、一級と二級があります。全国圧入協会によると、圧入工法は1975年に発明された油圧式杭圧入引抜機によって実用化された工法で、杭打ちに伴う振動や騒音を抑えられることから、土留めや締切り、基礎工事などに使われています。
資格制度を運営しているのは、一般社団法人全国圧入協会です。協会は1979年に「全国SMP協会」として発足し、1987年に現在の名称に変わり、2016年に一般社団法人へ移行しました。協会の定款は、事業の一つとして「圧入施工技士試験および資格制度の企画および実施」を定めています。旧記事は実施団体を別の名称で記載していましたが、定款で確認できる運営団体は全国圧入協会です。
建設キャリアアップシステムでの扱い
国土交通省が定める圧入分野の能力評価基準では、圧入施工技士が保有資格の一つとして扱われています。全国圧入協会は、建設キャリアアップシステム(CCUS)の圧入分野の能力評価実施団体として、2023年3月1日から圧入技能者の能力評価の申請を受け付けています。
- レベル2:就業日数3年(645日)に加え、一級または二級圧入施工技士、あるいは杭圧入引抜機特別教育や玉掛け技能講習など9資格のうち1つ以上
- レベル3:就業日数7年(1,505日)、職長または班長として1年(215日)の経験、職長・安全衛生責任者教育の修了に加え、一級圧入施工技士、1級または2級土木施工管理技士などのいずれか
このように、圧入施工技士は技能者のレベル判定で使える資格ですが、レベル判定に必須の資格ではありません。レベル2はほかの講習修了などでも条件を満たせます。
試験の実施状況について確認できたこと
2026年10月3日時点で、全国圧入協会の公式サイトの「教育・資格」欄には、杭圧入引抜機の特別教育、登録圧入工基幹技能者講習、CCUSのレベル判定が掲載されていますが、圧入施工技士試験の案内は見当たりませんでした。協会の2025年度事業報告書にも、確認した範囲では圧入施工技士試験の実施についての記載はありませんでした。
そのため、現在も定期的に試験が行われているか、受験資格や受験料、試験科目がどうなっているかは確認できていません。旧記事にあった学生の受験割合、合格率の変動、過去問の回数に関する経験則は、公式資料で裏付けられないため削除しました。
関連する講習
全国圧入協会は、杭圧入引抜機・硬質地盤圧入機の特別教育を実施しており、2025年度は定期講習会を7回開いて119名が受講しました。また、登録圧入工基幹技能者講習を2025年8月30日・31日に東京と大阪で開き、39名が合格しています。登録圧入工基幹技能者の人数は、協会サイトの集計で461名です。
資格取得を考えている人へ
当サイトの提案:まず全国圧入協会の事務局に、圧入施工技士試験の次回実施予定、受験資格、受験料を問い合わせてください。試験の予定が確認できない間は、杭圧入引抜機の特別教育を受けて圧入作業の経験を積み、CCUSの能力評価や登録圧入工基幹技能者講習を目標にすると、現在確認できる制度で技能を示せます。勤務先が協会の会員企業であれば、会社経由で過去の資格取得者の状況を聞くのも有効です。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。