「セキュリティ・コンサルタント」が指すもの
セキュリティ・コンサルタントは、企業や団体の情報システムについてサイバー攻撃などのリスクを調べ、対策を提案したり、経営層に助言したりする仕事の呼び名です。弁護士や税理士のように、法律でこの名称の資格が定められているわけではありません。当サイトが一次資料を確認した範囲では、「セキュリティ・コンサルタント」という名称で認定試験を実施している公的機関や団体は見つかりませんでした。
そのため、この職種を目指す人が受験先として検討することが多い国家資格、情報処理安全確保支援士を中心に紹介します。旧版の記事にあった学習順序や教材の組み合わせは、一次資料で裏付けられないため削除しました。
関連する国家資格「情報処理安全確保支援士」
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、情報処理安全確保支援士試験について、サイバーセキュリティリスクを分析・評価するエンジニアや、技術と管理の両面から対策を助言して経営層を支援するセキュリティコンサルタントを目指す人に適した試験だと案内しています。
試験に合格すると、経済産業大臣から合格証書が交付されます。さらに所定の登録手続きを行うと、国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」の資格保持者になります。この制度は2016年10月の情報処理の促進に関する法律の改正で設けられました。登録後は、定められた講習を修了して更新手続きを行う必要があります。たとえば2024年4月1日、2021年4月1日、2018年4月1日に登録した人の更新申請締切は2027年1月30日と案内されています。
試験の内容と令和8年度の日程
試験は科目A-1(50分、四肢択一30問)、科目A-2(40分、四肢択一25問)、科目B(150分、記述式で4問中2問を解答)で構成されます。受験資格の制限はありません。受験手数料は7,500円で、情報処理安全確保支援士試験は非課税です。
| 区分 | 申込受付期間 | 試験実施期間 |
|---|---|---|
| 令和8年度前期 | 2026年10月6日10時〜10月24日17時 | 科目A:10月17日〜27日、科目B:11月11日〜23日 |
| 令和8年度後期 | 2027年1月27日〜2月27日 | 科目A:2月20日〜3月2日、科目B:3月16日〜28日 |
令和8年度は前期・後期ともCBT方式で、全国の会場から空席のある日時を選んで受験します。前期の合格発表は2027年2月頃、後期は2027年6月頃の予定です。IPAは2027年度から新しい試験制度へ移行する予定としているため、2027年度以降に受ける人は制度見直しの案内も確認してください。
資格以外に確認しておきたいこと
セキュリティ・コンサルタントとして働くうえで、特定の資格の取得が法律で義務づけられているわけではありません。求人や案件ごとに、求められる経験や資格は異なります。情報処理安全確保支援士のほか、海外団体の認定資格を条件に挙げる求人もありますが、それらの実施条件や費用は各団体の最新の公式案内で確かめる必要があります。
申込前の確認と当サイトの提案
情報処理安全確保支援士試験の申込みはIPAのウェブサイトから行います。前期の申込受付は2026年10月24日17時までです。受験日時は会場の空席状況で決まるため、早めに会場を確保するのが確実です。
当サイトの提案:まず志望する求人や企業の募集要項を3件ほど集め、条件に挙がっている資格と実務経験を書き出してください。次にIPAの試験区分ページで科目Bの記述式の出題形式を確認し、令和8年度前期の申込期限である10月24日までに受験するかを決めます。登録まで進める場合は、登録後の講習受講と更新が必要になる点も確認してから判断すると安心です。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。