印刷生産士とは
印刷生産士は、全日本印刷工業組合連合会(全印工連)が実施する認定試験に合格した人に与えられる称号です。東京都印刷工業組合は、印刷工場の中堅管理者が受注から納品までを遅れなく進めるための生産技術業務や管理業務を身につけることを目的とした業界資格だと説明しています。法律に定めのある国家資格ではありません。
旧版の記事では実施団体を公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)としていましたが、一次資料で確認できた実施団体は全印工連です。旧版にあった受験料や通信講座の説明は、全印工連と組合の資料では確認できなかったため削除しました。
取得までの流れ
全印工連の令和元年度の教育講座・認定試験一覧によると、まず印刷生産技術講座を受講します。この講座は実務経験3年以上の人が対象で、3日間20時間の講義と、20時間以上の自宅学習で構成されています。講師は全印工連の業界講師が務めます。
印刷生産士認定試験は、この講座の修了者を対象に行われます。講座と自宅学習で身につけた知識について3時間の試験があり、合格すると印刷生産士の称号と認定証・携帯証が交付されます。東京都印刷工業組合の案内では、受験資格を組合員事業所に3年以上勤務している人で、印刷生産技術講座を修了した人としています。
費用と実績
| 区分 | 時間 | 令和元年度一覧の金額(税込) |
|---|---|---|
| 印刷生産技術講座 | 3日間20時間と自宅学習20時間以上 | 28,080円 |
| 印刷生産士認定試験 | 3時間 | 5,400円 |
この金額は令和元年度の一覧に載っているもので、当時の消費税率に基づく額です。現在の金額は確認できませんでした。同じ一覧では、平成30年度末までに1,837名の印刷生産士が誕生したとされています。
現在の実施状況
東京都印刷工業組合は、よくある質問の中で印刷生産士について「近年実施は行われておりません」と記載しています。全印工連のウェブサイトで確認できた講座・試験の一覧も令和元年度のもので、2026年度の日程や募集は見つかりませんでした。受験を考えている人は、今後実施される予定があるかを最初に確かめる必要があります。
全印工連は同じ一覧で、厚生労働大臣認定の印刷営業技能審査による印刷営業士と管理印刷営業士の講座・試験も紹介しています。営業部門向けの資格で、印刷生産士とは対象が異なります。生産管理の知識を公的に示したい場合は、都道府県が実施する技能検定(オフセット印刷作業など)も選択肢になります。
申込前の確認と当サイトの提案
実施状況は地域の印刷工業組合によって異なる可能性があります。勤務先が組合員事業所かどうかで受験資格が変わる場合もあります。
当サイトの提案:まず勤務先が加盟している都道府県の印刷工業組合に、印刷生産技術講座と認定試験を今後実施する予定があるかを問い合わせてください。予定がない場合は、東京都印刷工業組合が案内している技能検定の受検時期や申込先を確認し、生産管理の知識を示す別の手段として比べてみると判断しやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。