食品表示管理士とはどの資格か
食品表示管理士は、一般社団法人全国スーパーマーケット協会が実施するスーパーマーケット検定(S検)の分野の一つです。S検には「小売業全般」「食品表示管理士」「食品安全衛生」の3分野があり、協会は厚生労働省の職業能力評価基準に準拠した検定と説明しています。協会の2026年1月の発表では、後援は厚生労働省です。国家資格ではなく、業界団体が認定する民間資格です。
名前の似た検定に、一般社団法人食品表示検定協会の「食品表示検定」があります。こちらは別の団体が行う別の試験で、合格しても食品表示管理士にはなりません。旧記事は食品表示検定の教材を中心に紹介していたため、この記事では食品表示管理士の制度に絞って説明し、食品表示検定は最後に比較として触れます。
レベルと試験の形式
食品表示管理士には、入門講習のほか、初級、中級、上級の3つのレベルがあります。どのレベルも、協会のテキストと検定試験がセットになった講座として申し込みます。テキストは申込後にダウンロードできます。
| レベル | 公式に示された対象者 | 2026年度の受検費用(税込) |
|---|---|---|
| 初級 | 消費者、新入社員、店舗チーフ、仕入れ担当者など | 8,360円 |
| 中級 | 店長、SV、バイヤー、経営企画マネジャーなど食品表示を作成する担当者 | 10,450円 |
| 上級 | 上級SV、上級バイヤーなど、表示の不備を指摘・修正する責任者 | 12,540円 |
試験はどのレベルも50問、制限時間60分で、80点以上が合格です。講座期間内に3回まで受検でき、どこかの回で合格すれば合格と判定されます。採点は受検直後に自動で行われます。通信が途中で切れた場合も1回受検したものとして数えられるため、協会は通信環境と電源の確認を求めています。
学習内容は、初級が食品表示の基礎と加工食品・生鮮食品の表示の読み取り、中級が食品表示法と食品表示基準にもとづく表示の作成と説明、上級が法令順守や表示行政の動向を踏まえた表示の企画と作成です。
2026年の日程と申込方法
2026年は2期制で、第I期の申込は2月9日から5月29日まで、第II期の申込は6月1日から9月30日まででした。講座期間は第I期が7月31日まで、第II期が11月30日までです。確認日時点で2026年の申込はすべて締め切られており、2027年の日程はまだ公式サイトに載っていません。
申込はS検の公式サイトで行います。最初にご利用登録をして管理者アカウントの発行を受け、受講者アカウントを登録してから講座を申し込み、請求書にもとづいて振り込みます。入金が確認されると受検できるようになり、合格すると受講者アカウントから合格証を発行できます。個人で申し込む場合も、この登録手続きが必要です。
協会は2026年1月の発表で、食品表示基準が2026年4月以降に見直される方針であることにも触れています。アレルゲンの表示義務にカシューナッツが加わるほか、個別品目の品質基準に22品目が追加され、全品目を対象とした衛生関連基準の改正も予定されているとしています。食品表示管理士の講座は、こうした制度変更に対応する知識を学ぶ場として位置づけられています。
2年ごとの更新講習
協会は、変わり続ける食品表示制度に対応するため、食品表示管理士に2年ごとの更新制度を設けています。資格を保持するには、レベルごとの更新講習を受ける必要があります。2026年度の更新講習は、2024年に資格を取得または更新した人が対象です。勤務先を辞めた後も、個人として登録すれば更新を申し込めると協会のよくある質問で案内されています。
食品表示検定との違い
比較として、食品表示検定協会の食品表示検定は、2026年度の第34回初級が10月30日から11月23日、第34回中級が11月12日から12月6日に全国のテストセンターで行われます。受験料は初級5,830円、中級9,350円で、個人申込は10月21日までです。食品表示管理士のような更新講習の仕組みは、この比較資料からは確認していません。
当サイトの提案:勤務先の研修や昇格の条件として名前が挙がっている場合は、まず人事担当者にS検の食品表示管理士なのか食品表示検定なのかを確かめてください。食品表示管理士を受けるなら、練習問題で出題形式を見てから初級か中級かを選び、2027年の申込開始時期をS検公式サイトのお知らせで確認しておくと準備しやすくなります。合格後は、2年後の更新講習の年度を手帳に控えておきましょう。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。