食品安全検定の概要
食品安全検定は、一般社団法人食品安全検定協会が実施する民間の検定です。協会は2014年7月14日に設立され、科学的根拠に基づく食品の生産・加工・製造販売の安全確保の方法を広め、食品安全文化の醸成に役立てることを目的に掲げています。運営委員会には大学や食品分析機関、食品企業の品質保証部門の関係者が加わっています。
検定は初級・中級・上級の3段階です。初級と中級は全国300か所以上のテストセンターで受けるCBT方式で、上級もCBT方式で行われます。上級は2026年度に第3回の受付が始まっており、既に設けられている級です。
2026年度の初級・中級試験
| 項目 | 初級 | 中級 |
|---|---|---|
| 問題数・試験時間 | 50問・60分 | 50問・90分 |
| 出題形式 | 択一問題 | 択一問題、正誤問題、事例問題 |
| 合格基準 | 70点以上(100点満点) | 80点以上(100点満点) |
| 受験料(税込) | 6,600円 | 8,800円 |
2026年9月実施分は、初級が第29回、中級が第30回でした。個人の申込・予約は2026年7月1日から9月27日まで、試験は9月1日から30日までの期間に受験者が会場と日時を予約して受ける形式で、既に終了しています。団体申込(5名以上)は受験料が10%割引になります。協会の実績表では、2025年9月と2026年3月に試験が行われており、年2回の実施が続いています。次回の日程は協会の発表を確認してください。
公式テキストは中央法規出版から出ており、「食品安全検定テキスト 初級」が2,640円、「食品安全検定テキスト 中級・上級」が3,520円(いずれも税込)です。
個人で受験する場合は、CBTSの受験者専用サイトでマイページのアカウントを作成し、ログインして受験科目(初級または中級)、会場、日時を選んで予約します。2024年に新しいCBTシステムへ移行したため、以前にマイページを作った人も新たに作成する必要があります。試験センターによって受験できる曜日や時間が異なり、試験期間の後半は予約が集中して希望の会場を取りにくくなることがあるため、協会は早めの予約を勧めています。
上級試験(第3回)
上級は、2026年12月3日から6日までの4日間に実施され、受験は期間中1回限りです。受験料は22,000円(税込)、申込は2026年9月14日から11月11日までで個人受験のみ、合格発表は2027年1月25日です。受験資格は年齢・職業・学歴を問わず、初級・中級の受験歴にも関係しません。ただし協会は、中級合格レベルの危害要因の知識、一般衛生管理・HACCP・危害要因分析の理解、ワープロ入力ができることを前提として示しています。
出題は、選択式20問(40点)と記述式3問(各20点)です。記述式では、フローダイアグラムの事例から危害要因を特定し管理方法を設定する問題、食中毒菌やアレルゲン、異物などの特徴と事故事例の原因推定・是正処置を問う問題、一般衛生管理やHACCP、食品衛生関連法規を説明する問題が出されます。
公式に公表されている合格率
協会の公表では、2026年3月の第29回中級は受験者600人のうち271人が合格し、合格率は45.2%でした。同じ月の第28回初級は受験者376人のうち259人が合格し、合格率は68.9%です。2025年9月は中級(第28回)が35.8%、初級(第27回)が72.8%でした。初級でも3割前後が不合格になっており、中級は合格基準が80点と高いことが数字に表れています。
受験の進め方
当サイトの提案:食品業界での経験が浅い人は、初級のテキストで用語と一般衛生管理の考え方を押さえ、協会の模擬試験問題で択一形式に慣れてから受験日を予約するとよいでしょう。中級を目指す人は、合格基準が80点である点を踏まえ、事例問題で危害要因と対策を説明できるかをテキストの章ごとに確認してください。上級は記述式が6割を占めるため、申込前に協会の「第3回上級試験解答の手引き」を読み、フローダイアグラムの問題を時間を計って書いてみると、自分に合った級か判断できます。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。