きものコンサルタントとは
きものコンサルタントは、公益社団法人全日本きものコンサルタント協会が授与する資格です。装道礼法きもの学院の案内によると、学院の所定のコースを修了した人に、協会から「きものの先生として指導できる」資格としてきものコンサルタントが授与されます。礼法の講師養成コースを修了した人には、装道礼法講師の資格が授与されます。
学院は、全国で10万人余りのきものコンサルタントが普及活動をしていると紹介しています。資格は民間のもので、国家資格ではありません。着付けの仕事をするために法律上必要な資格でもありません。
資格を取得する流れ
装道礼法きもの学院では、きものプロ養成コースが、きものコンサルタント資格9級を取得できるコースとされています。9級は認可教室の講師として活動できるレベルまでのカリキュラムを学ぶ位置づけです。さらに師範科、高等師範科で学ぶと昇級し、活動の場が広がる可能性があると説明されています。
旧版の記事では、受験前の予備講座の受講義務や、合格後の特別研修会への参加義務を書いていましたが、本記事の確認では一次資料で裏づけられなかったため削除しました。協会が独自に行う試験があるか、どのような科目で評価するかも確認できていません。
きものプロ養成コースの内容と費用
コースは2時間の授業を72回受ける全72教程で、東京、仙台、名古屋、大阪、福岡の各校で開講しています。実技では、ゆかた、振袖、留袖、訪問着、外出着の着装と帯結び、男性の着装と袴、花嫁衣裳や喪服の着装などを学びます。講義では、きものの知識、帯、染織の基礎知識、小物の選び方、装道講義、礼法、話し方を扱います。
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 入学金 | 10,000円(税抜) |
| 授業料 | 186,000円(税抜、12回分納) |
| 教材費 | 6,000円(税抜) |
| 学友会費 | 12,000円 |
| 装道会費 | 7,000円 |
テキスト代と認定料は別に必要で、和装肌着や小物類も必要に応じて用意します。認定料の金額は学院の案内に記載がないため、申込前に確認してください。
資格が使われている場面
学院は、過去の事例として、結婚式場や写真館での着付け、成人式や卒業式の袴、七五三での着付け、百貨店の呉服売り場や呉服店での講師や販売、テレビや映画、舞台の衣装関係、学校での和装教育の指導などを挙げています。研修を積んだのちに学院の講師や助手になる道や、学院の許可を受けて自分の教室を運営する道も紹介されています。これらは学院が示す活用例で、資格を持っていれば就職や開業が保証されるわけではありません。
国家検定の着付け技能士との違い
着付けには、職業能力開発促進法に基づく国家検定の着付け技能検定もあります。こちらは一般社団法人全日本着付け技能センターが実施し、他装の実務経験などの受検資格があります。2026年度の受検料は学科11,400円、実技23,000円です。きものコンサルタントは講座修了による民間資格で、技能士とは別の制度です。
当サイトの提案:きものコンサルタントを目指す人は、まず学院の授業見学や説明会で、9級の認定料とテキスト代を含めた費用の総額、上位級に進む条件を確認してください。自分で着るためか、他人に着付ける仕事をするためかで向く資格が変わります。仕事として他装を行う予定なら、着付け技能検定の受検資格に必要な実務経験年数も並べて確認しておくと、学ぶ順序を決めやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。