応用心理士とは
応用心理士は、日本応用心理学会が認定する資格です。制度は1993年の会員総会で承認され、1995年6月から運用されています。学会は、学会員で業績のある人に対し、本人の希望により一定の手続きを経て認定証を交付すると説明しています。
学会の手引きによると、資格制度によって試験の有無はさまざまで、この資格は会員であることと、きちんとした業績があることを認定の基準にしています。筆記試験はなく、提出書類を認定審査委員会が審査します。国家資格の公認心理師とは別の、学会独自の資格です。
手引きでは制度の経緯も説明されています。学会は1955年に「心理技術者養成教育課程に関する提案」を各大学に出しており、その後に発足した臨床心理士と認定心理士の制度を参照して、1991年から応用心理士の検討を始めました。
申請の要件
基礎的な条件は、日本応用心理学会に入会後満2年を経過し、現在も会員であることです。そのうえで、次の4つのいずれかに該当し、応用心理学の専門職としての資質があると認められた人が認定されます。
- 大学または大学院で、心理学専攻またはこれに準じる分野を卒業・修了した人
- 学会誌「応用心理学研究」に研究論文を1件以上発表した人、または年次大会で単独発表か責任発表を2件以上行った人
- 認定審査委員会が応用心理学と関係があると認めた専門職で、3年以上の経験がある人
- 応用心理学と関係ある職で3年以上の経験があり、学会研修委員会が企画する研修会に5回以上参加した人
いずれの要件も完全には満たせない場合は、該当する内容を総合して判断するとされています。
入会の条件
応用心理士を目指すには、まず学会に入会する必要があります。一般会員と院生会員の入会資格は、4年制以上の大学で心理学か隣接分野を専攻した人、日本心理学諸学会連合が認定する心理学検定1級に合格した22歳以上の人、それらに準じると常任理事会が認めた人のいずれかです。入会には会員の推薦が必要で、推薦者がいない場合は入会理由書を添えます。入会金は無料、年度会費は一般会員8,000円、院生会員6,000円です。
申請の時期と費用
| 区分 | 前期 | 後期 |
|---|---|---|
| 申請受付期間 | 4月1日〜6月末日 | 10月1日〜12月末日 |
| 審査結果の通知 | 8月上旬 | 翌年2月上旬 |
| 認定料の納入 | 8月下旬まで | 翌年2月下旬まで |
| 認定証の送付 | 9月下旬 | 翌年3月下旬 |
確認日時点では、2026年度後期の申請受付期間中です。費用は審査料10,000円と認定料30,000円で、審査料は郵便振替で送金します。申請書類は資格認定申請書、履歴書、業績書で、研修会参加を要件にする場合は受講証明書5回分を添えます。
申請を考える人へ
当サイトの提案:まだ会員でない人は、入会から申請まで最低2年かかるため、推薦者の当てを含めて入会手続きを先に進めてください。会員の人は、4つの要件のうちどれで申請するかを決め、研修会参加で申請するなら受講証明書を毎回保管しておきましょう。資格の有効期間や更新の扱いは手引きの規則で確認し、不明な点は申請前に学会の応用心理士事務局へ問い合わせると確実です。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。