家族相談士

民間資格 難易度 ★★★

家族相談士は、夫婦・親子・介護など家族が抱える問題に対して専門的な相談支援を行う民間資格。取得には養成講座の受講と筆記・面接による審査が必要で、勉強時間は目安として120時間前後とされる。更新制度があり、継続的な研鑽が求められる。

合格率
勉強時間 目安
120h
受験料
想定年収 目安
300
独自指標 / コスパ指数 ※当サイト独自試算
42
収入B
難易度B
受験料B
算出: 想定年収÷勉強時間÷受験料の独自スコア

家族相談士とは?資格の概要

資格区分民間資格
主管日本家族相談士協会
受験資格養成講座の受講修了が必要(詳細は主催団体に確認)

教材の選び方と定番の組み合わせ

学習者の間でよく使われている教材の傾向を整理しました。市販テキスト・問題集・通信講座はそれぞれ役割が異なるので、組み合わせ方が重要です。

教材 種別
通信講座(SARAスクール等) 通信講座。自宅受験対応、2資格同時取得可能なコースあり

家族相談士とはどんな資格か:認定機関と資格の位置づけ

  • 日本家族心理学会と日本家族カウンセリング協会が連携して設立した認定機構が発行
  • 1992年から認定が始まった歴史ある資格
  • 家族関係の調整・助言・指導・啓発活動が主な役割
  • 個人カウンセリングと異なり、家族を一つのシステムとして捉えてアプローチする
  • 民間通信講座の「家族心理カウンセラー」等とは別の資格体系

家族相談士の活躍フィールド:働ける場所と職種一覧

  • 教育分野:保育園・幼稚園から大学・養護学校・塾
  • 介護福祉分野:特別養護老人ホーム・身体障害者施設・作業所
  • 医療分野:病院内での患者家族へのサポート
  • 地域分野:地域住民への個別相談・電話相談
  • 司法分野:家庭裁判所の家族調停委員
  • 講演・セミナー活動など啓発的な役割も担える

家族相談士の受講資格:養成講座に参加できる8つの条件

  • 1年以上の臨床経験がある者
  • 関西カウンセリングセンターの実践力養成コース修了者
  • 学会・協会に1年以上在籍している会員
  • 臨床心理士・認定カウンセラー・産業カウンセラーの資格保持者
  • 医師・看護師・保育士・社会福祉士など医療福祉系国家資格保持者
  • 大学院で心理学の修士課程在籍者または修了者

家族相談士の資格取得の流れ:養成講座から認定試験ま

  • 受講資格の条件確認(8項目のいずれかを満たす必要あり)
  • 年1回開催の養成講座を受講(全42課程のカリキュラム)
  • 養成講座修了後に認定試験の受験資格が得られる
  • 試験は年1回実施
  • 試験内容:家族カウンセリングの理論・技法・社会問題に関する知識

家族カウンセリングの基礎知識:個人カウンセリングとの違い

  • 1950年代にアメリカの教育・精神医療分野で誕生した手法
  • 家族を一連のシステムとして捉え、機能不全の原因を探る
  • 子どもの心の問題は家族全体へのアプローチなしに改善しにくい
  • 夫婦間トラブルも当事者一方だけでは解決できないケースが大半
  • 家族関係の歪みを特定し修正するための助言・指導が中心的な実践

家族相談士に向いている人の特徴:3つの資質

  • 相談者が自然に話しやすいと感じる雰囲気をつくれる人
  • 感情移入ではなく共感の姿勢で冷静に事実整理ができる人
  • 相手の価値観・信念を尊重し、意見を押しつけない人
  • 長時間にわたって話を聞き続ける忍耐力がある人

家族相談士の学習方法比較:大学・専門学校 vs 通信講座

  • 大学・専門学校:体系的カリキュラムと専門家指導が強み、学費と時間が大きなコスト
  • 通信講座:自宅・自分のペースで学習可能、費用がスクールより安価
  • 通信講座のデメリット:自己管理と計画性が不可欠、質問・交流の機会が限られる
  • 仕事・家庭と両立したい場合は通信講座が現実的な選択肢
  • 時間と費用に余裕がある場合は大学・専門学校で実践力も含めて習得

家族相談士と類似資格の違い:どの資格を選ぶべきか

  • 家族相談士:NPO法人日本家族カウンセリング協会認定、司法・医療・福祉など公的機関での活躍に強い
  • 夫婦心理カウンセラー:日本能力開発推進協会認定、夫婦問題に特化
  • 家族心理カウンセラー:日本生活環境支援協会認定、在宅受験可の通信講座資格
  • 家族療法カウンセラー:日本能力開発推進協会認定、家族の問題解決能力を引き出す手法に特化
  • チャイルドカウンセラー:子どもの不登校・虐待問題に特化した別資格

合格者の声(体験パターンから)

実際に合格した学習者の体験を、典型的なパターンに整理しました。個別の属性ではなく、学習スタイル・期間・行動の類型として参照してください。

典型的な合格パターン

半年講座集中型

想定プロフィール 保育士・心理学関連の学習歴など受講要件を満たす社会人。育児や就労と並行して週半日程度の養成講座に通うケースが多い
学習期間 12ヶ月前後
時間配分 週半日の養成講座受講を6ヶ月継続し、その後追加の自習期間を経て受験するパターンが定番
中心となる教材 養成講座テキスト、講師による実践事例、グループワーク
  • 複数の講師による実践的な講義を重ねるうちに、点として学んでいた知識が線や面でつながる感覚が生まれることが多い
  • グループワークで自分の家族観が他者に通じないことを体験し、支援者としての視点を問い直す転機となるパターンがある

長期前提資格積み上げ型

想定プロフィール 受講要件を満たすために通信制大学での学位取得や認定心理士の資格取得、電話相談ボランティアなどを数年単位で積み上げてから養成講座に進む社会人
学習期間 84ヶ月前後
時間配分 通信制大学での単位取得に数年、ボランティア相談活動と並行して前提資格を確立した後、1年間の養成講座に進む
中心となる教材 通信制大学の心理学科目、心理学実験・実習、ボランティア相談活動での実践
  • 受講スタート地点に立てた時点で、長年の積み上げがひとつのかたちになる節目として機能する場合がある
  • 電話相談などの臨床経験を通じて、学んだ理論が現場でどう動くかを体感してから講座に入るため、学習への準備が整いやすい

学習中によく直面する壁

  • 受講資格の高いハードル — 臨床心理士・社会福祉士・保育士などの資格保有者か、心理学系の学歴と臨床経験の両方が求められる。この条件を満たすだけで数年かかるケースもあり、スタート地点に立つまでが最初の難関となっている
  • 膨大な試験範囲 — 家族心理学・家族療法・家族カウンセリングだけでなく、家族に関わる社会問題や関連法案まで出題範囲が広く、対策の立てようがないと感じやすい。筆記試験への手応えを持ちにくい試験構造となっている
  • 長期にわたる講座と生活の両立 — 週半日を半年以上、養成講座に充て続ける必要がある。育児や就労と並行するケースでは、スケジュール管理の負担が長期にわたって積み上がっていく

学習を立て直した契機

  • 実践的な講師の授業への継続参加 — 経験豊富な講師による具体的・実践的な講義が、抽象的だった家族支援の概念を腑に落とすきっかけになる場合が多い。テキストだけでは見えてこない現場の手法や考え方が、学習全体の軸となることがある
  • グループワークでの他者との対話 — 自分にとって当たり前の家族観が他の受講生には通じないことを体験することで、支援者として必要な価値観の相対化が始まる。この体験が試験対策を超えた学習動機につながるパターンがある

合格後に振り返って気づくこと

  • 家族相談士は単独では就職・昇給に直結しにくく、保育士・社会福祉士・臨床心理士など本業資格と組み合わせて活かす位置づけとして捉えるのが現実的。主資格に上乗せする形での活用が定番パターンとなっている

勉強中・試験当日のリアルな声

受講要件を確認したら、まずそこで壁にぶつかってしまう
週半日の講座が半年続くのは、思ったよりずっとしんどくなってくる
グループワークで自分の当たり前が全然当たり前じゃないってなる
「家族って何だろう」って問い続けていたら半年がすぎてしまう
試験範囲が広すぎて、どこから手をつければいいか全くわからなくなってしまう
筆記が終わって、面接は形だけだろうって油断してしまう
合否通知を開けたら不合格で、しばらく画面を見たままになってしまう
仲間に「嘘でしょ」って言ってもらえると、少しだけ浮かび上がってくる
来年また受ければいいかってなるのに、少し時間がかかってしまう
講師の話を聞いていたら、講座中に泣いてしまう
バラバラだった知識がある日一気につながってきて、ちょっとだけ自信が出てきてしまう
取っても給料は上がらないって知って、それでも取りたいかどうかまた考えてしまう
合格してもまだまだ先が長いってなって、ちょっとため息が出てしまう
保育士の資格があれば受けられるって知って、ちょっと先が見えてくる

勉強中につまずきやすいポイント

不合格の落胆と再挑戦への切り替え
試験範囲の広さへの圧倒感
受講資格の壁による行き詰まり感
講座を通じた知識の統合と手応え
講師や授業への感動
資格の実用性への現実認識

よくある失敗・落とし穴

独学や短期合格を目指す際に陥りやすい典型的な失敗パターンです。事前に把握しておくことで回避できます。

  • 受講資格の条件確認不足 — 養成講座には臨床経験・学歴・保有資格などの受講資格があり、条件を満たさないまま学習を始めると受験できない。事前に自分の経歴が1〜8の各条件のどれに該当するか確認が必須
  • 通信講座と正規認定資格の混同 — 民間通信講座で取得できる「家族心理カウンセラー」等は、家族心理士・家族相談士資格認定機構が認定する「家族相談士」とは別資格。目的に合った資格を選ばないと活躍の場が限られる

学習スタイルで意見が分かれるポイント

学習方針には人により向き不向きがあります。以下は学習者の間で意見が分かれる代表的なテーマです。

資格取得の学習方法

  • 大学・専門学校で体系的に学ぶ方法(専門家の指導・実践力・人脈が強み、費用と時間がかかる)
  • 通信講座で学ぶ方法(自分のペース・在宅・費用が安い、自己管理が必要)
📖 主な出典: (取得日: 2026年4月19日)

基本情報・主管組織・受験資格・合格率などの事実情報は上記出典に基づきます。勉強時間・想定年収などは業界の一般的な目安として記載しており、個人差があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

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マサキ
マサキ
編集・分析担当
国家資格・民間資格あわせて1,300超の試験データを管理しながら、合格者ブログ・体験談・SNS投稿を日々読み込んでいます。公式統計だけでは見えない「実際の手応え」「つまずきポイント」を受験生視点で記事に落とし込むのが担当です。

一次情報は各試験実施機関の公式サイトと公的統計を基本とし、体験談ベースの記述は複数記事で裏付けが取れたものだけを採用。資格選びで遠回りや後悔をしない判断材料を提供することを目的にしています。
📌 掲載情報について: 本ページの数値・データは、各試験実施機関の公開情報、官公庁統計、Wikipedia等の一般情報源を元に編集しています。一部に推定値・編集部独自集計を含みます。受験申込・進路選択など重要な意思決定の前には、必ず日本家族相談士協会の公式サイトで最新情報をご確認ください。 最終更新: 2026年4月19日