日本交流分析学会の概要
日本交流分析学会は、交流分析に関する研究を進め、幅広い分野への普及を図ることを目的に1976年に設立されました。学会の沿革によると、同年5月に第1回総会を開き、1989年に日本学術会議の学術団体として登録され、1992年に学会認定資格制度を始めています。会員には、医学、保健衛生、教育、心理、看護、産業など、さまざまな分野の人が所属しています。
学会は機関誌「交流分析研究」を発行し、学術大会や講習会を開いています。名称が似ている特定非営利活動法人日本交流分析協会も「交流分析士」という資格を出していますが、認定する団体も取得の方法も異なります。学会の資格は「日本交流分析学会認定」と付く点で見分けられます。
会員の種類と入会方法
入会には入会資格審査委員会の審査があり、結果は約2か月後に通知されます。会員種別と年会費は次のとおりです。
| 種別 | 対象 | 年会費 |
|---|---|---|
| 正会員 | 医学・歯学・心理学・教育・看護などの職業に就き、大学学部以上またはこれと同等の学識がある人 | 8,000円 |
| 一般会員 | 上記以外で、交流分析と関連領域の研究に関心がある人 | 6,000円 |
| 学生会員 | 医学・心理学などを専攻する大学生・大学院生。正会員の推薦が必要 | 3,000円 |
入会申込書はPDF版かWord版をダウンロードし、記入して学会事務局へメールで送ります。学会で研究発表をすることや、交流分析実践者の資格を申請できるのは正会員です。一般会員は入会後の審査で正会員に移ることもできます。
認定交流分析士の申請要件
認定交流分析士は、理論・技術・倫理の面で交流分析の実践者と認められた正会員が取得できる資格です。研修スーパーバイザーの推薦を受け、交流分析実践資格認定委員会の審査を経て理事会で認定されます。正会員として3年以上の所属歴があれば審査を受けられます。
- 学会発表:本学会またはそれに準ずる学会・研究会での発表が2回以上
- 論文:交流分析に関する論文が1編以上で、単なる共同演者でないこと
- 実践歴:ケース5例以上で、うち1例は詳しく記載
- 研修:本学会主催の研修会・研究会などへの参加が2回以上
- そのほか、交流分析による自己分析記録と研修スーパーバイザーの推薦書
審査は書類選考で、審査料は10,000円です。不合格でも審査料は返されませんが、次回の再審査は無料です。合格すると認定登録料30,000円がかかり、資格は5年ごとの更新です。申請期限は毎年2月末日です。
認定研修スーパーバイザー
認定研修スーパーバイザーは、交流分析の実践者を養成・指導できると認められた正会員の資格です。認定交流分析士の取得から3年以上たった正会員が対象で、取得後の学会・研修会での発表4回、学術論文2編以上、ケース5例以上の実践歴、学会理事の推薦書が必要です。審査は書類選考と面接で、審査料10,000円、登録料30,000円、申請期限は毎年2月末日、5年ごとの更新です。
資格取得を考える人へ
認定交流分析士は、講座を修了すれば取れる資格と仕組みが違います。学会での発表と論文、ケースの積み重ねが必要なので、入会から申請まで少なくとも3年かかります。
当サイトの提案:まず正会員の条件に当てはまるかを確認し、入会を申し込んでください。入会後は学会主催の研修会や学術大会に参加して参加証を保管し、発表の機会を作ります。推薦をお願いする研修スーパーバイザーとは早めに相談し、申請を予定する年の2月末日から逆算して論文とケース記録をまとめると、書類の不足を防げます。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。