特別支援教育士(S.E.N.S)とは
特別支援教育士は、一般財団法人特別支援教育士資格認定協会が認定する資格で、略称はS.E.N.Sです。LD・ADHDなど発達障害のある子どもへの指導や支援に関わる人を対象にしています。国家資格ではなく協会が認定する民間資格で、資格を維持するには一般社団法人日本LD学会の会員であり続けることが必要です。
協会の案内では、資格を取るまでの流れは次の5段階です。日本LD学会の正会員になって受講資格を得る、協会のサイトで受講登録をする、養成セミナーを受講してポイントを取る、資格認定審査を受ける、合格後に資格を登録する、という順番です。日本LD学会の入会には審査があるため、学会の入会審査日程を先に確認しておく必要があります。
養成セミナーと36ポイント
受講登録をすると、登録年度の4月1日から3年間が受講登録期間になります。この期間内に養成セミナーを受け、養成カリキュラムで定められた36ポイントを取得します。養成セミナーには、教材に基づいてオンラインで学ぶ「講座」と、事例を使って対面で学ぶ「指導実習」の2種類があります。講座を受講して小テストにすべて合格すると、指導実習に進めます。期間内に指導実習を含めて36ポイントを取得していれば、受講登録期間が終わった後でも資格申請ができます。
セミナーで使うテキスト「特別支援教育の理論と実践」は2028年4月に新版が発売され、2028年度または2029年度から新しいテキストに準拠したセミナーが始まる予定です。移行措置は検討中と案内されています。各セミナーの受講料は、今回確認した公式ページには記載がありませんでした。
資格を申請できる条件
資格認定審査を申請するには、次の3つをすべて満たす必要があります。
- 日本LD学会の正会員であること
- 条件A、B、Cのいずれかを満たすこと
- 養成カリキュラムで36ポイントを取得していること
条件Aは協会が指定する大学院で指定のポイントを取得した人、条件Bは大学院でS.E.N.S-SV資格を持つ指定教員の指導のもとLD・ADHD等の研究・臨床に1年以上携わった人です。条件Cは大学院・4年制大学・短大・専門学校を修了または卒業した人のうち、学校の教員として常勤2年以上の職歴がある人、医療・看護・福祉などの機関で専門職として常勤2年以上勤務している人、スクールカウンセラーや教育相談員などLD・ADHD等の関連職種で3,000時間を超えて従事した人のいずれかです。
2026年度の資格認定審査
審査は年1回で、申請書類による書類審査と、書類審査の合格者が受ける筆記試験で構成されます。筆記試験は90分のマークシート方式で、テキスト第4版に基づいて出題されます。2026年度の日程は次のとおりです。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2026年9月10日正午〜10月5日正午 | 資格申請受付。マイページで審査料11,000円を納入し、申請書類を簡易書留で郵送 |
| 2026年11月中旬 | 書類審査の結果通知。合格者には筆記試験受験票を同封 |
| 2026年12月5日 14時〜15時30分 | 筆記試験。会場は東京(江東区有明のTFTビル)と大阪(北区の天満研修センター) |
| 2027年1月上旬 | 合否通知。合格者は1月に登録関係経費を納入 |
| 2027年4月1日 | S.E.N.S資格の認定 |
審査料は申請後のキャンセルや当日の欠席でも返金されません。初回申請者は様式1〜7、筆記試験の再受験者は様式1と4を提出します。2026年10月4日時点では受付期間の終了が翌日正午に迫っているため、これから準備を始める人は2027年度の募集を待つことになります。
合格後の登録と5年ごとの更新
合格者が納める登録関係経費は32,000円で、内訳はS.E.N.S登録料22,000円(5年間分、税込)とS.E.N.Sの会の会費10,000円(5年間分)です。認定証とIDカードが交付され、資格の有効期間は5年間です。更新には資格更新規程で定められたポイントの取得が必要で、研修を受けて5年ごとに更新します。倫理委員会の決定で資格が取り消されることがあり、日本LD学会を退会した場合も資格を失います。
当サイトの提案:最初に日本LD学会の入会審査日程を確認し、入会できる時期から逆算して受講登録の時期を決めてください。次に、自分が条件A〜Cのどれで申請するかを決め、条件Cなら在職証明書で常勤2年以上や3,000時間を証明できるかを勤務先と確認します。そのうえで、3年の受講登録期間内に講座と指導実習を受け終える計画を立て、申請受付が9月から10月上旬にあることを手帳に書き込んでおくと、申請時期を逃しにくくなります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。