この記事で確認できたことと、できなかったこと
旧記事は「日本カウンセリングセンター」を資格名のように扱い、教材の選び方やカウンセリング理論の学習法を並べていました。しかし、その内容が特定の団体の講座や試験に基づくものかどうかは示されていませんでした。旧記事にあった学習法や理論の説明は、この団体の試験範囲として裏づけがないため削除しています。
今回、国税庁の法人番号公表サイトで、一般財団法人日本カウンセリング・センターの登記情報を確認しました。所在地は東京都新宿区下落合3丁目14番39号で、2022年6月22日に清算の結了により登記記録が閉鎖されています。経済産業省のgBizINFOでも同じ法人が閉鎖として表示されています。この法人による講座や資格認定は、現在は行われていないと考えられます。
同じ読みの法人として、千葉市中央区に本店があった株式会社日本カウンセリングセンターもgBizINFOに載っていますが、2025年1月31日に登記官による閉鎖となっています。日本カウンセリングセンターの名称で現在講座や認定を案内している公式ページは、今回の調査では見つかりませんでした。過去にこの名称の講座を受けた人が修了証などを持っていても、発行した法人はすでに存在しないため、問い合わせ先がない点に注意が必要です。
名称の似た団体と混同しないために
カウンセリングの講座を開く団体には、学会、公益財団法人、NPO法人、株式会社など、さまざまな法人があります。団体ごとに認定する称号の名前、受講時間、試験の方法、更新の有無が違います。広告や紹介記事で「日本カウンセリングセンターの資格」と書かれていても、実際に認定する法人がどこなのかを、申込画面や規約の発行者欄で確かめる必要があります。
確認するときは、法人の正式名称、所在地、認定する資格の正式名、受講料と認定料、試験や審査の方法、更新の条件、問い合わせ先をそろえてください。これらが公式サイトや募集要項に書かれていない場合は、申し込みの前に団体へ書面で確認しておくと、後から内容の違いに気づく事態を避けやすくなります。
比較資料1 日本カウンセリング学会のカウンセリング心理士
認定団体と要件が公開されているカウンセラー資格の例として、一般社団法人日本カウンセリング学会の「カウンセリング心理士」があります。学会は1986年から「認定カウンセラー」の認定を行い、2020年1月の理事会でこの名称を「カウンセリング心理士」に変えました。資格取得の申請には試験方式と推薦方式があり、どちらも学会が定める条件を満たす必要があります。認定細則と養成カリキュラムはPDFで公開されており、資格には更新手続きがあります。この資格は日本カウンセリングセンターとは別の団体が認定するもので、同じ資格として扱うことはできません。
比較資料2 関西カウンセリングセンターの認定心理カウンセラー
大阪市の公益財団法人関西カウンセリングセンターは、1965年からカウンセラーの養成を続けている団体です。同センターの「カウンセリング実践力養成コース」は3期合計150時間で、全時間数の7割以上に出席して認定審査に合格すると、関西カウンセリングセンター認定心理カウンセラーの資格が与えられます。受講料は通期一括で278,300円(税込)と案内されています。名前は似ていますが、日本カウンセリングセンターとは別の法人です。
情報を確かめる手順
民間のカウンセラー資格を選ぶときは、資格を取ったあと何に使いたいのかを先に決めておくと、比較の軸がはっきりします。勤務先や応募先が特定の資格を求めている場合は、その資格名を先に確認してください。
当サイトの提案:日本カウンセリングセンターの講座を案内された場合は、まず運営法人の正式名称と所在地を書面で受け取り、国税庁の法人番号公表サイトで法人が実在するかを確認してください。次に、認定される資格の正式名、受講料と認定料、審査の方法、更新条件を募集要項で確かめます。最後に、日本カウンセリング学会のカウンセリング心理士など、要件が公開されている資格と同じ項目で並べて比べてから、申し込むかどうかを決める手順をおすすめします。
参照資料と確認日
2026年10月8日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。