認定臨床心理カウンセラーとは
認定臨床心理カウンセラーは、特定非営利活動法人日本臨床心理カウンセリング協会(JACC)が発行する心理カウンセラーの資格です。JACCは1994年9月に創立され、2001年5月にNPO法人の認証を受けた団体で、心理カウンセリングの普及、カウンセラーの資格認定、活動支援などを行っています。所在地は東京都葛飾区青戸です。
協会の説明では、この資格は臨床心理学領域のカウンセリングや心理療法の知識と技術を、社会に役立つサービスとして提供できる人に発行されます。協会は、カウンセラーとクライエントの距離や座る位置の調整、発言の受け止めと伝え返し、相談者が望む姿を具体的なゴールに整理する質問など、16項目の技術を習得していることを求めています。国家資格ではありません。心理職の国家資格には公認心理師があり、こちらは公認心理師法に基づく別の制度です。
受験条件と審査の内容
受験するには、次のどちらかに当てはまる必要があります。1つ目は、心理学や心理療法の知識・技術を教える短期大学、大学、大学院、専門学校、専修学校、機関団体などを卒業・修了しているか、心理カウンセラーの養成を行う機関団体の養成課程を修了していることです。2つ目は、それと同等以上の専門教育歴や活動歴があることです。
審査は2つあります。小論文形式の筆記審査では、これから行おうとしている心理カウンセリング活動について、どのような考えや心構えで取り組むかなどの設問に答え、期日までに協会へ提出します。実技審査では、受験者が心理カウンセラー役になってロールプレイで行う60分間の対面カウンセリングを映像(DVD)に記録し、「ケース確認書」の設問への回答と一緒に協会へ送ります。会場に集まって受ける試験ではなく、提出物による審査です。
費用と日程
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 審査料 | 10,000円 |
| 認定料 | 50,000円(合格後) |
| 受験申請書の受付 | 春期 2月1日〜2月末日、秋期 8月1日〜8月31日 |
| インターネットでの申込 | 春期 12月1日〜2月20日、秋期 6月1日〜8月20日 |
| 合格発表 | 春期 5月初旬、秋期 11月初旬 |
受付は申請書の提出をもって完了します。2026年10月4日時点では秋期の受付は終わっており、案内どおりであれば次の機会は2027年春期です。インターネットでの申込期間を過ぎた場合は、協会へ電話で連絡するよう案内されています。協会は2025年秋と2026年2月にメールの送受信が一時止まったことを告知しているので、メールで連絡して返信がないときは電話で確認すると確実です。
5年ごとの更新と上位資格
認定臨床心理カウンセラーの有効期間は5年です。更新するには、有効期間中に協会が主催する更新条件必須イベントに毎年1回、合計5回出席します。出席できない年は、協会が推薦する書籍を読んで所定のレポートを出すことで1回分に代えられます。期限までに延長更新申請書を出し、更新料5万円を振り込むと認定期間が5年延びます。条件を満たせない場合は資格を失い、年会費を払う「資格を所有しない臨床会員」になります。
この資格を取った人は、上位の認定臨床心理療法士や、催眠心理セラピスト、フラワーサイコセラピストといった協会の他の資格に進めます。認定臨床心理療法士の審査料は30,000円で、認定料は認定臨床心理カウンセラーの認定日からの期間に応じて5,000円から50,000円まで変わります。
受験を考えている人へ
この資格は審査料に加えて認定料と5年ごとの更新料がかかるため、取得後に心理カウンセラーとしてどう活動するかを考えてから申し込むのが現実的です。協会は、情報発信、傾聴ボランティア、職場での活用、週末だけの活動などを認定後の活動例として挙げています。
当サイトの提案:まず、自分の学歴や受講済みの養成講座が受験条件の1つ目に当たるかを確かめ、当たらない場合は活動歴で認められるかを協会に問い合わせてください。次に、60分のロールプレイを撮影する相手と機材を準備できるかを確認します。そのうえで、審査料・認定料・5年後の更新料を合わせた費用と、毎年のイベントに出席できるかを見積もってから、春期か秋期の申込期間に合わせて申請書を取り寄せる流れがおすすめです。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。