橋梁点検士とはどんな資格か
橋梁点検士は、名古屋大学大学院工学研究科土木工学専攻の橋梁長寿命化推進室が認定する資格です。推進室が実施する橋梁保全技術研修の「検査点検コース」を修了し、判定試験で橋梁の検査・点検に必要な技術と知識を持つと確認された技術者に与えられます。研修は名古屋大学東山キャンパス内の実習施設「ニュー・ブリッジ」を使って行われ、検査点検コースでは点検機器を使った点検実務、国土交通省の橋梁定期点検要領にもとづく点検調書の作成、劣化機構の推定を学びます。
橋梁点検士は、国土交通省の「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格」に登録されています。登録番号は橋梁(鋼橋)が第64号、橋梁(コンクリート橋)が第76号で、業務は点検、技術者の区分は担当技術者です。国土交通省登録資格は、民間や大学が付与する資格を国や自治体の業務発注で活用するための制度で、国家資格とは別のものです。推進室の発表では、2026年4月1日現在の登録者は651名です。
受験までの流れ:検査点検コース
判定試験を受けるには、検査点検コースの修了証が必要です。修了証の有効期間は発行日から3年間で、期限を過ぎた人はコースを受け直す必要があります。2026年度の募集案内では、検査点検コースの受講資格を次のいずれかとしています。
- 橋梁にかかわる実務経験が2年以上ある
- 技術士第一次試験合格者(建設部門)、技術士(建設部門)、1級土木施工管理技士、土木学会認定土木技術者(特別上級・上級・1級)、RCCM、または橋梁の点検・診断に関する国土交通省登録資格を持っている
- 同じ推進室の基礎コース修了後、橋梁にかかわる実務経験が1年以上ある
検査点検コースは3日間で、受講料は税込30,000円です。2026年度は第66回から第70回まで5回開かれ、各回の定員は約27名です。申込は推進室のホームページの申込フォームで受け付け、定員を超えた場合は抽選になります。第70回は12月9日から11日の開催で、申込受付日は10月20日です。第70回の修了者が判定試験を受けられるのは2027年度以降になります。
2026年度の判定試験
2026年度の判定試験は9月27日に名古屋大学東山キャンパスで行われました(予備日10月3日)。申込受付は7月9日から7月29日までで、すでに終わっています。試験は択一式のマークシート方式で、時間は10時30分から12時30分です。受験料は税込10,000円で、納めた受験料は返還されません。橋梁診断士の判定試験との併願はできず、既合格者は受験できません。合否は11月20日に郵送とホームページで発表され、12月に合格証が送られる予定です。
登録と更新
合格者は登録を申請でき、審査を経て橋梁点検士登録証と登録証カードが発行されます。登録申請は年1回で、1月に書類を提出します。2026年度の合格者には、12月中旬に合格証と新規登録用の書類が送られる予定です。登録の有効期間は合格の翌年度から4年間です。更新を希望する人は、有効期間の最終年度に登録更新講習(eラーニングと小論文)を修了します。2026年度の更新料は17,000円(更新講習料12,000円と登録料5,000円)でした。合格後4年以上登録しなかった人が初めて登録する場合も、更新講習の修了が必要です。
受講前に確認したいこと
当サイトの提案:これから目指す人は、まず自分が検査点検コースの受講資格A・B・Cのどれに当てはまるかを確認し、実務経験証明書や登録証のコピーを用意してください。次に、推進室の年間予定で翌年度のコース日程と申込受付日を調べ、判定試験の申込期間(2026年度は7月)までに修了できる回を選ぶと、修了証の3年の期限を無駄にせずに受験できます。登録後は4年目に更新講習が必要になるため、登録証の有効期限を手元で管理しておくと安心です。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。