環境アセスメント士とは?資格の概要
| 資格区分 | 民間資格 |
|---|---|
| 主管 | 一般社団法人日本環境アセスメント協会 |
| 試験日 | 毎年11月23日(勤労感謝の日) |
| 受験資格 | 四年制大学卒業後に環境アセスメント関係業務の実務経験5年以上、大学院修了後は実務経験3年以上、それ以外は実務経験8年以上 |
| 受験料 | 12,000円 |
環境アセスメント士は、一般社団法人日本環境アセスメント協会が認定する民間資格で、環境影響評価(環境アセスメント)の実務に特化した唯一の資格制度である。環境アセスメント実務者の技術レベル向上と育成拡大を目的として創設され、環境アセスメントの適切な実施と社会的信頼性の向上を担う人材を認定する。
試験は毎年11月23日(勤労感謝の日)に実施され、受験料は12,000円(2023年現在)。筆記試験は専門Ⅰ-1(業務経験記述・120分)、専門Ⅰ-2(専門知識・120分)、共通Ⅱ-1・Ⅱ-2(共通基礎・管理技術・90分)の3科目構成で、記述式と択一式の両方が出題される。実務経験を問う記述式が含まれる点が、この試験の特徴である。
こんな人におすすめ
- 環境コンサルタント会社で環境アセスメント業務に従事しており、自身の技術力を客観的に証明したい人
- 建設・インフラプロジェクトに関わる技術者で、環境影響評価の専門知識を体系的に整理したい人
- 行政や事業者側で環境アセスメントを発注・管理する立場にある担当者
- 環境コンサルタント業界へのキャリアチェンジを目指しており、実務経験要件を満たしている人
難易度と勉強時間の目安
難易度は5段階で4と評価できる。受験資格として最低3年以上の実務経験が求められるため、受験者全員が実務知識を持った状態で臨む試験であるにもかかわらず、専門知識を体系的かつ記述式で回答できる水準が求められる。択一式だけでなく自由記述式の問題への対応が合否を分ける。
必要な勉強時間の目安は200時間程度と推定される。実務経験者が対象であるため既存知識を活かせる部分も多いが、出題範囲は環境影響評価の法制度・技術手法・管理技術にわたり広い。過去問(公式サイトで公開)を繰り返し解くことと、業務経験の記述答案を事前に整理しておくことが効率的な準備として挙げられる。
独学で合格できる?
公式の参考テキストが一般社団法人日本環境アセスメント協会から発行されており、それを軸にした独学は十分に成立する。ただし専門Ⅰ-1の業務経験記述については、実際の業務内容を構造的に整理して記述する練習が必要で、独学者が最も苦手とする部分である。
過去問は協会公式サイトで公開されており、無料で入手できる。通信講座の選択肢は現時点で限られており、多くの受験者が公式テキストと過去問を中心に自学自習している。
- 環境アセスメント業務の実務経験が豊富で、業務の流れを体系的に説明できる人
- 環境影響評価法・関連省令の読み込みに抵抗がない人
- 過去問を3年分以上繰り返し解いて傾向を把握できる人
- 記述答案を自己添削できる職場環境(上司・先輩への質問が可能)にある人
取得後の年収・キャリア
環境アセスメント士を保有する技術者の多くは環境コンサルタント会社に在籍しており、年収の目安は500〜700万円程度とされる。資格取得が直接的な昇給に結びつくかどうかは会社の処遇制度による。ただし公共事業の入札において技術者資格の保有が評価要件になるケースがあり、会社としての受注競争力に貢献する資格として扱われている。
キャリアの観点では、環境アセスメントに特化した業務を継続する実務者の技術証明として機能する。技術士(環境部門)と組み合わせて保有するケースも多く、専門性の深さを示す資格として業界内での信頼獲得につながる相場感がある。
おすすめのテキスト・通信講座
一般社団法人日本環境アセスメント協会が発行する公式テキストが事実上の標準教材である。市販の一般向け参考書はほぼ存在しないため、公式テキストと協会サイトに掲載される過去問・解答例を中心に学習を組み立てるのが基本となる。環境影響評価法の逐条解説書を補助教材として活用する受験者も多い。
通信講座については、環境アセスメント士に特化した講座の選択肢は現時点で非常に限られている。技術士環境部門向けの通信講座で記述式答案の書き方を練習し、その手法を環境アセスメント士の業務経験記述に応用するアプローチが現実的な選択肢として挙げられる。
基本情報・主管組織・受験資格・合格率などの事実情報は上記出典に基づきます。勉強時間・想定年収などは業界の一般的な目安として記載しており、個人差があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。