自然再生士とはどんな資格か
自然再生士は、一般財団法人日本緑化センターが認定する民間資格です。センターは樹木医制度や松保護士制度も運営しており、生物多様性の保全と自然再生の技術普及を目的として、平成22年度にこの制度を創設しました。最初の資格試験は平成23年度に行われています。
センターの説明では、自然再生士は自然再生に必要な知識・技術・経験を持つ推進者で、事業全体を把握したうえで調査・計画・設計・施工・管理の各段階に関わる人々をまとめ、自ら自然再生を実行できる能力が求められます。名称は商標登録されています。
令和2年2月には、国土交通省の「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格」(国土交通省登録資格)に登録され(施設分野は建設環境、業務は調査)、令和7年2月14日に登録が更新されました。センターは、登録資格の保有者が総合評価落札方式で加点評価される場合があると説明しています。
資格を取得する2つの方法
自然再生士になるには、資格認定試験に合格して登録する方法と、指定された資格を持つ人が特別認定講習会を受講する方法があります。特別認定講習会の対象となる資格は、技術士(建設・環境・森林部門の一部の選択科目)、公園管理運営士、森林インストラクター、RCCM(造園など一部の専門技術部門)、1級造園施工管理技士、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)、樹木医です。令和8年度の講習会はWeb配信で7月31日から8月31日まで行われ、自然再生士の取得を希望する区分の受講料は登録料込みで33,000円でした。受講後に確認試験に解答し、申請書とともに提出します。
これらの資格を持っていない人が講習会を受講すると、取得できるのは補助的な資格の「自然再生士補」です。自然再生士補は、センターが認定した大学等で指定分野の科目を履修して申請する方法でも取得でき、取得すると自然再生士試験の受験に必要な実務経験年数が短くなります。
資格認定試験の受験資格と内容
受験できるのは、受験年度の4月1日時点で満23歳以上で、自然環境の保全・再生に関わる活動、研究、業務の実務経験がある人です。必要な年数は大学卒3年以上、短期大学・専門学校・高専卒5年以上、高校卒7年以上、自然再生士補の認定者は1年以上です。卒業後のボランティア活動、調査・研究、環境教育などの人材育成、大学院在学中の活動や研究も実務経験に含められます。
| 種類 | 出題 | 時間 |
|---|---|---|
| 択一問題 | 30題(4者択一)。自然再生総論、計画・設計、施工・管理、生態系(植物、鳥類、昆虫など)、技術者倫理・関連法規 | 90分 |
| 専門技術論述 | 5題から2題を選択(各400字)。企画・計画、設計・設計監理、施工・施工管理、維持管理、市民活動の各分野 | 90分 |
| 経験論述 | 1題(800字)。自分の業務や活動から1つを選んで記述 | 申込時に事前提出 |
令和8年度の日程と費用
令和8年度の試験は6月14日に東京都内の会場で行われ、申込は4月1日から6月2日まででした。受験料は一般19,000円、自然再生士補の認定者は16,000円(いずれも税込)です。合否通知は8月下旬ごろに郵送され、合格者は3か月以内に登録手続きをします。登録手数料は11,000円(税込)で、登録者には自然再生士認定証が交付されます。令和9年度の日程は、確認した時点ではまだ発表されていません。
資格の有効期限は5年間です。更新するには、5年間で造園CPDなどの単位を125単位以上取得するか、資格取得後3〜5年目に自然再生技術研修会などの更新対象研修会を1回受講します。更新費用は11,000円(税込)で、失効した後も更新要件を満たせば再登録できます。
受験を考えている人へ
当サイトの提案:まず、自分が特別認定講習会の対象資格を持っているかを確認してください。対象資格があれば、試験を待たずに夏の講習会で取得を目指せます。試験で受ける人は、申込時に提出する800字の経験論述を先に準備し、実務経歴書に書く活動の期間が必要年数を満たすかを数えておくと安心です。令和9年度の要項は、センターの資格試験のページで日程と会場を確認してから申し込んでください。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。