認定ファシリティマネジャーとはどんな資格か
ファシリティマネジメント(FM)は、企業や団体が持つ施設と環境を、経営の視点から総合的に企画・管理・活用する経営管理活動です。認定ファシリティマネジャー(CFMJ)は、このFMの専門家を育てることを目的に、1997年度に始まった資格制度です。
制度は、公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)、一般社団法人ニューオフィス推進協会(NOPA)、公益社団法人ロングライフビル推進協会(BELCA)の3団体がFM資格制度協議会を構成して運営しています。事務局はJFMAです。協会は、この資格で認定する知識・能力として、FMの統括マネジメントと戦略・中長期計画、それに基づく不動産の取得や賃貸借、建設などのプロジェクト管理、運営維持と評価に関する知識を挙げています。利用者満足度の調査分析やファシリティコストの財務分析、企画立案やプレゼンテーションの技術も含まれます。試験に合格し、資格の新規登録を行った人に「認定ファシリティマネジャー(CFMJ)」の称号が与えられます。旧記事は公的資格としていましたが、民間の3団体による資格制度です。
2025年度からの試験の変更点
2025年度の試験から仕組みが大きく変わりました。論述試験が廃止され、学科のCBT試験の結果だけで合否を判定します。試験の申込と実施の期間は8月から10月になり、合格点に届かなかった人は試験期間内に同じIDで再受験できます。再受験のたびに試験手数料がかかります。旧記事にあった学科と論述の2部構成は、現在の試験には当てはまりません。
2026年度の試験日程と出題範囲
| 項目 | 2026年度 |
|---|---|
| 申込受付 | 2026年8月3日10時から10月16日まで。CBTソリューションズのサイトで申込 |
| 試験期間 | 2026年10月3日から10月19日まで。全国約350か所以上のテストセンターから選択 |
| 試験手数料 | 19,800円(税込)。払込みは10月16日まで |
| 最終合格発表 | 2026年11月20日10時から |
| 資格登録申請 | 2026年11月24日から。登録証の交付は2027年1月初旬から |
試験は3教科40問で、時間は120分、400点満点の得点で判定されます。出題範囲は教科書「公式ガイド ファシリティマネジメント」の第1章から第16章で、FM概論、FM業務、FM知識の3教科に分かれます。法規は2026年1月1日時点で施行されているものが適用されます。試験終了後にパソコンの画面に合否の判定結果が表示され、正式な最終合否は3団体の承認を経て合格発表日に発表されます。
資格登録と更新
2025年4月1日以降の申請から、登録要件だった「実務経験2年」が不要になりました。現在は、欠格事由に当たらないことの誓約書を出すだけで登録を申請できます。新規登録ができる期間は合格年から5年間で、申請から登録証の交付までは約2か月かかります。
資格登録の有効期間は5年です。更新は、有効期限の前年に更新講習の課程を修了することで完了します。2026年度の更新講習のひとつであるD方式は、2026年9月8日から28日までWebのオンデマンド配信で行われました。FM実務経験などをポイントとして数えるB方式は2028年度から廃止されることが決まっています。
受験を決める前に
当サイトの提案:2026年度の申込は10月16日で締め切られ、試験も10月19日までです。今年度に間に合わない場合は、2027年度の案内が出るまでに教科書の第1章から第16章を一通り読み、JFMAが公開しているCBT形式の出題例で問題の形に慣れておくとよいでしょう。会社でまとめて受験する場合は、手数料を一括で払えるかを事前にJFMA事務局へ確認してください。合格後は登録申請の期限が合格年から5年あるので、登録の時期と5年後の更新講習の負担もあわせて考えておくと安心です。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。