マンションリフォームマネジャーの役割
マンションリフォームマネジャーは、公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターが実施する試験に合格した人に与えられる称号です。制度は1992年度に創設されました。主にマンションの専有部分のリフォームで、管理組合や施工者と協力・調整しながら、居住者の要望を実現するリフォームを企画・提供する能力を認定します。
マンションのリフォームでは、共用部分と専有部分の区分、管理規約、建物の構造や設備の特殊性を踏まえた計画が欠かせません。財団は、国土交通省のマンション標準管理規約のコメントで、マンションリフォームマネジャーが「管理組合が支援を受けることが有用な専門的知識を有する者」と位置づけられていると説明しています。
2026年度第35回試験の内容
試験は学科試験と設計製図試験の2つです。学科試験は4肢択一式の50問で、時間は120分です。出題分野は、計画・基礎知識、法規・規約・制度、マネジメント、住戸内各部のリフォーム、設備のリフォームです。設計製図試験は1問180分で、マンション専有部分のリフォームについて平面図と留意事項説明などの設計図書を作成します。設計製図の課題は「受験の手引き」の公開と同時に公表されます。
| 項目 | 2026年度第35回 |
|---|---|
| 申込期間 | 2026年7月6日から8月24日まで(終了) |
| 試験日 | 2026年9月27日。学科10時10分から、設計製図13時15分から |
| 試験地 | 札幌、東京、名古屋、大阪、福岡 |
| 受験料 | 両方16,500円、学科のみまたは設計製図のみ12,700円。10名以上の団体申込は10%引き |
| 合格発表 | 2026年12月7日予定。合否と試験結果を郵送で通知 |
受験資格はなく、どなたでも受験できます。学科と設計製図の両方を受ける方法のほか、どちらか一方だけを申し込むこともできます。財団は第35回の学科試験問題と正答、設計製図試験問題をすでにサイトに掲載しています。
2026年度からの制度見直し
2026年度試験から、制度が3点見直されました。1点目は「マンションリフォームマネジャー補」の創設です。学科試験だけの合格者は「マンションリフォームマネジャー補(ナレッジ)」、設計製図試験だけの合格者は「マンションリフォームマネジャー補(プランニング)」の称号を名刺などに使えます。2022年度から2025年度の一部合格者も対象です。
2点目は、一部合格者の試験免除期間の撤廃です。これまで免除は4年間に限られていましたが、2022年度以降の一部合格者は、合格した試験が期限なく免除されます。3点目は資格者検索・情報提供サイトの開設で、希望するマンションリフォームマネジャーは財団の資格者名簿に登録し、情報を公開できます。マンションリフォームマネジャー補はこの登録の対象外です。
直近の試験結果
2025年度第34回試験は2025年9月28日に全国5会場で行われました。学科試験は受験者208名のうち97名が合格し合格率46.6%、設計製図試験は受験者236名のうち106名が合格し合格率44.9%でした。最終合格者は実受験者268名のうち91名で、合格率は35.3%です。創設以来の合格者は延べ11,325名と発表されています。
受験を考える人へ
当サイトの提案:2026年度の申込は締め切られているため、次に受ける人は2027年度の試験案内が財団サイトに出るのを待つことになります。それまでに、財団が掲載している過去5年分の試験問題で学科と設計製図のどちらが得意かを確かめておくと、一方ずつ合格を積み上げるか、両方を一度に受けるかを決めやすくなります。参考図書の「マンションリフォームマネジメント実務必携」は2026年7月に法改正部分の部分改訂が出ているので、改訂内容もあわせて確認してください。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。