狩猟免許の種類
鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)第39条は、狩猟をしようとする人に都道府県知事の免許を受けるよう定めています。免許は使う猟具に応じて4種類に分かれます。
| 免許の種類 | 使用できる猟具 | 年齢要件 |
|---|---|---|
| 網猟免許 | むそう網、はり網、つき網、なげ網 | 18歳以上 |
| わな猟免許 | くくりわな、はこわな、はこおとし、囲いわな | 18歳以上 |
| 第一種銃猟免許 | 装薬銃(散弾銃、ライフル銃)と空気銃 | 20歳以上 |
| 第二種銃猟免許 | 空気銃 | 20歳以上 |
同法第40条は、年齢に満たない人のほか、環境省令で定める病気にかかっている人、麻薬・大麻・あへん・覚醒剤の中毒者、同法違反で罰金以上の刑を受けて3年を経過しない人、免許を取り消されて3年を経過しない人などには免許を与えないと定めています。
申請に必要な書類と手数料
環境省が示す標準的な例では、申請には狩猟免許申請書、医師の診断書、写真1枚、申請手数料が必要です。猟銃や空気銃の所持許可をすでに受けている人は、診断書の代わりに所持許可証の写しを出せます。手数料は免許1種類につき5,200円で、同時に2種類を申請する場合は10,400円です。手続きの細部は都道府県によって異なるため、住所地の都道府県の担当部署に確認します。
試験の内容と合格基準
試験は知識試験、適性試験、技能試験の3つです。
- 知識試験は三者択一の30問で、制限時間は90分、正答率70%以上で合格です。法令、猟具、狩猟鳥獣の判別や生態、鳥獣の保護管理が出題されます。
- 適性試験は視力、聴力、運動能力を確認します。視力はわな猟・網猟で両眼0.5以上、銃猟で両眼0.7以上かつ片眼0.3以上が基準です。
- 技能試験は減点方式で70%以上の得点が必要です。鳥獣の判別、猟具の取り扱い、銃猟では距離の目測が行われます。
環境省は、都道府県の猟友会などが開く狩猟免許予備講習会の受講を試験準備として勧めています。
捕獲できる狩猟鳥獣は、鳥獣保護管理法施行規則で鳥類26種類と獣類20種類の計46種類が選ばれています。イノシシ、ニホンジカ、ツキノワグマ、アライグマ、ハクビシンなどが含まれます。都道府県によっては捕獲が禁止されている種や、捕獲数が制限されている種があります。
免許取得後に必要な手続き
試験に合格すると、都道府県知事が発行する狩猟免状が交付されます。実際に狩猟をするには、狩猟をしようとする都道府県に狩猟者登録をして、狩猟税を納める必要があります。銃猟をするには、銃砲刀剣類所持等取締法に基づく所持許可も別に必要で、窓口は警察署です。
免許の有効期間は、同法第44条により、試験を受けた日から3年を経過した日の属する年の9月14日までです。更新すると有効期間は3年になり、更新時には適性試験を受けます。狩猟期間は北海道以外で原則11月15日から翌年2月15日までで、北海道は10月1日から翌年1月31日までです。
猟法にも制限があります。たとえば、同時に31個以上のわなを使う方法、鳥類やクマ類をわなで捕獲する方法、日の出前と日没後の銃猟は禁止されています。イノシシやニホンジカをくくりわなで捕る場合は、輪の直径12センチ以下、締付け防止金具とよりもどしの装着、ワイヤー直径4ミリ以上といった条件を満たす必要があります。
受験を決める前の準備
当サイトの提案:まず、害獣対策でわなを使いたいのか、銃で狩猟をしたいのかを決め、必要な免許の種類を選んでください。銃猟を考えている場合は、狩猟免許とは別に警察での所持許可の手続きに時間がかかるため、両方の流れを並行して確認するとよいでしょう。次に、住所地の都道府県の試験日程と予備講習会の日程を調べ、診断書を受験申請に間に合うよう準備します。狩猟期間に合わせて活動したい人は、猟期の前に狩猟者登録まで終えられる時期の試験を選ぶと計画を立てやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。