計算力学技術者認定試験とは?資格の概要
| 資格区分 | 民間資格 |
|---|---|
| 主管 | 一般社団法人日本機械学会 |
| 試験日 | 上級アナリスト:9月中旬~下旬、1級/2級:12月上旬~中旬、初級:随時(書類審査) |
| 受験資格 | 上級アナリスト:各分野7年以上の経験かつ1級認定保持者。1級:各分野の2級認定保持者。2級:ソフトウェア使用経験の証明、または公認CAE技能講習会の修了。初級:公認CAE技能講習会の修了をもって認定。 |
教材の選び方と定番の組み合わせ
学習者の間でよく使われている教材の傾向を整理しました。市販テキスト・問題集・通信講座はそれぞれ役割が異なるので、組み合わせ方が重要です。
| 教材 | 種別 |
|---|---|
| 計算力学技術者認定試験 標準問題集(日本機械学会公式) | 問題集。試験勉強の軸として繰り返し解くことが推奨されている。1級・2級それぞれの分野別版が存在し、郵送での入手が必要 |
計算力学技術者認定試験の分野・級の体系と自分に合った受験ルートの選び方
- 試験分野は固体力学・熱流体・振動の3分野
- 級は初級・2級・1級・上級・アナリストの5段階
- 2級はCAE入門者向けで実務経験不要、1級は実務経験が求められる
- 1級と2級は受験資格の制約なく同時受験が可能
- 業務内容や研究分野に合わせて受験分野を選ぶことが推奨される
- 主な受験者層は大学・大学院卒の社会人CAEエンジニア
計算力学技術者認定試験(熱流体2級)の合格率と難易度の実態
- 2017年以降の熱流体2級合格率は65%前後で推移
- 2019年度の受験者数は286人(当時の過去最多)、合格率は約62%
- 受験者の多くは大学・大学院卒の社会人であり、母集団のレベルが高い
- その層でも準備なしでは不合格になる水準の難易度
- 試験は70問4択、正解率70%以上かつ全問不正解の単元が2つ以下が合格条件
計算力学技術者認定試験の受験資格と申込み手順・スケジュール
- 受験資格は①公認CAE技能講習会受講②実務経験③学位④ソフトウェア使用経験証明書のいずれか
- 公認CAE技能講習会はCAEベンダーやその代理店が開催するセミナーが対象
- 申込み受付は例年お盆前(8月中旬締切)
- 申込みには書類の印刷・郵送と郵便振込での支払いが必要な場合がある
- 試験会場の選択・受験料支払いは試験約1か月前にメール案内後に行う
- 試験日は例年12月(CBT方式で全国のテストセンターで受験)
計算力学技術者認定試験(熱流体2級)の出題範囲と11科目の構成
- 全11単元:計算力学のための数学の基礎・流体力学の基礎・熱力学伝熱学の基礎・数値計算法・格子生成法・乱流モデル・境界条件・ポスト処理の基礎・結果の検証方法の基礎・コンピュータの基礎・計算力学技術者倫理
- 数値計算法(有限差分法・有限体積法・有限要素法・陽解法と陰解法など)は難易度が高い
- コンピュータの基礎は出題数に対して試験範囲が広く、問題集外まで網羅しようとすると非効率
- 計算力学技術者倫理は常識問題として位置づけられる
- 流体力学・熱力学は教科書的な内容で各分野の既存テキストで補強可能
- 1単元でも全問不正解が2単元を超えると不合格になる単元足切りルールあり
計算力学技術者認定試験の効果的な勉強法と教材の使い方
- 学習の軸は日本機械学会公式の標準問題集に置く
- 標準問題集を複数周回し、問題形式と頻出キーワードに習熟する
- 問題集のキーワードを各分野の教科書で深掘りするのが効率的な補強方法
- 試験は4択形式なため、完全な理解よりも選択肢を絞り込める知識の定着を目指す
- コンピュータの基礎は標準問題集の範囲に絞り込み、深入りしない判断も有効
- 業務や研究でのCAE実務経験は試験範囲の理解を大幅に補助する
計算力学技術者認定試験の合格後の手続きと資格登録の流れ
- 合格発表は翌年3月上旬に結果通知を郵送
- 合格者のみ個人ページに認定申請書類のアップロード画面が表示される
- 認定申請書と誓約書に必要事項を記入しPDF化して提出
- 認定完了後は日本機械学会の認定者一覧に氏名が掲載される
- 試験受験から認定完了まで最短でも約3〜4か月のタイムラグがある
計算力学技術者認定試験を取得するメリットとCAEエンジニアとしての活用場面
- CAE解析に必要な最低限の数学・物理・数値計算の知識体系を体系的に習得できる
- 試験範囲はCAEソフトをブラックボックスとして使わないための基礎知識を網羅している
- 社内でのキャリアアップや社外の技術者との議論において技術力の客観的証明となる
- 転職市場でも自身のCAEエンジニアとしてのベースラインを示す材料として機能する
- 2級は入門資格として位置づけ、1級・上級への学習ロードマップの起点にもなる
計算力学技術者認定試験1級(熱流体)の出題範囲と2級との難易度差
- 1級熱流体の問題集は単相流・混相流・燃焼流の3分野で構成される
- 単相流では乱流解析・乱流モデル・高速化・格子の取り扱いなど高度な内容が含まれる
- 混相流では気泡・液滴・粒子の挙動や界面追跡・捕獲法・相変化が出題範囲
- 燃焼流では層流・乱流火炎、燃焼反応、混相燃焼まで扱う
- 各分野に「解の検証」「結果の評価」など精度保証の観点が共通して含まれる
- 1級は実務経験が受験資格に含まれるため、2級取得後に実務を積んでから受験するルートが一般的
合格者の声(体験パターンから)
実際に合格した学習者の体験を、典型的なパターンに整理しました。個別の属性ではなく、学習スタイル・期間・行動の類型として参照してください。
勉強中・試験当日のリアルな声
11単元全部から出るって知って、最初は勉強量の多さにちょっと引いてしまう
数値計算法のページを開いた瞬間、急に難易度が上がってついていけてない感じがしてくる
業務でCAEを触ってるのに問題集が全然解けなくて、わかってるつもりだっただけかもってなる
70問70%正解という条件を見て、苦手単元があると詰むかもしれないって焦ってくる
全問不正解の単元が2つ以下という条件を知って、広く勉強しないと終わりだってなる
標準問題集を2周目に入ると、出題のパターンが少し見えてきてだいぶ気が楽になってくる
問題集のキーワードを教科書で追っていくうちに、点と点がつながってきてちょっとうれしくなる
CBT方式でいつでも受けられるからこそ、逆になかなか申し込まないままになってしまいがち
合格発表が試験から3ヶ月後と知って、それまでずっとモヤモヤが続くのかってなる
受験資格の取り方が複数あって、自分はどれに当てはまるのかよくわからなくて最初は迷ってしまう
勉強中につまずきやすいポイント
試験範囲の広さと出題単元数への圧倒感
業務経験があっても問題が解けないギャップへの動揺
問題集を繰り返すうちにパターンが見えてくる手応え
全問不正解単元による足切り条件への焦り
合格発表までの3ヶ月間の長い待ち
CAE基礎知識が体系化される達成感
よくある失敗・落とし穴
独学や短期合格を目指す際に陥りやすい典型的な失敗パターンです。事前に把握しておくことで回避できます。
- 申込み手続きの手間を過小評価する — 受験申込みには公式ページからのダウンロード・印刷・郵送や郵便振込での受験料支払いなど、オンラインで完結しないステップが存在する。手続きを直前まで放置すると期限(例年8月中旬)に間に合わない可能性がある
📖 主な出典:
公式サイト(https://www.jsme.or.jp/cee/)
基本情報・主管組織・受験資格・合格率などの事実情報は上記出典に基づきます。勉強時間・想定年収などは業界の一般的な目安として記載しており、個人差があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
広告枠(インアーティクル)
関連資格・比較
📌 掲載情報について:
本ページの数値・データは、各試験実施機関の公開情報、官公庁統計、Wikipedia等の一般情報源を元に編集しています。一部に推定値・編集部独自集計を含みます。受験申込・進路選択など重要な意思決定の前には、必ず一般社団法人日本機械学会の公式サイトで最新情報をご確認ください。
最終更新: 2026年4月16日