農業機械整備技能士とは
技能検定は、働く上で必要な技能の習得レベルを評価する国家検定で、合格すると合格証書が交付され「技能士」を名乗れます。農業機械整備(農業機械整備作業)は都道府県職業能力開発協会が実施する職種で、令和8年度後期の実施職種一覧に1・2級として掲載されています。後期一覧の3級の欄に農業機械整備は載っていません。
都道府県によっては試験を実施しない職種もあるため、受検を希望する人は住んでいる都道府県の職業能力開発協会が後期に農業機械整備を実施するかを確認します。
1級・2級の実技試験
令和8年度後期の実技試験の概要では、製作等作業試験と計画立案等作業試験の2つが行われます。
| 等級 | 製作等作業試験 | 計画立案等作業試験 |
|---|---|---|
| 1級 | 電気回路の不良箇所の判定、トラクタの不良箇所の整備、電気回路の配線、傾斜検出センサの出力電圧測定、バッテリ電圧・充電電圧の測定、トラクタの点検(50分) | トラクタ・コンバイン・乾燥機などの予防・保守整備、工数見積り、溶接などの基礎技能。乾燥機とコンバインの故障箇所の発見・整備・調整(1時間) |
| 2級 | 電気回路の不良箇所の判定、電磁バルブの整備、電気回路の配線、インジェクションノズルの噴射圧力の調整、可変抵抗器の抵抗測定、導線の導通テスト、トラクタの点検(1時間5分) | 予防・保守整備と溶接などの基礎技能。乾燥機とコンバインの故障箇所の発見・整備・調整(1時間) |
計画立案等作業試験では、1級だけに工数見積りが加わります。
学科試験と合否ライン
1級・2級の学科試験は、真偽法と四肢択一法による50題で、試験時間は1時間40分です。都道府県職業能力開発協会が実施する職種では、原則として実技60点以上、学科65点以上が合格です。片方だけ合格した人は、次回以降に不合格だった試験だけを受けて合格すれば技能士になれます。
令和8年度後期の日程と費用
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 実施公示 | 9月1日 |
| 受検申請受付 | 10月5日〜16日(都道府県の判断で前倒しあり) |
| 実技試験問題の公表 | 11月27日 |
| 実技試験 | 12月4日〜令和9年2月14日の期間中 |
| 学科試験 | 令和9年1月24日・31日、2月3日・7日のうち職種・等級ごとの統一日 |
| 合格発表 | 令和9年3月12日 |
受検手数料の目安は学科3,100円、実技18,200円で、都道府県によって異なる場合があります。申請書は受検する都道府県の職業能力開発協会から取り寄せ、写真を貼って受付期間内に郵送または持参で提出します。
技能検定の実施体制
技能検定は全部で133職種あり、そのうち111職種を都道府県職業能力開発協会が、22職種を民間の指定試験機関が実施しています。制度を所管するのは厚生労働省で、都道府県方式の職種では中央職業能力開発協会が試験問題を作り、都道府県職業能力開発協会が試験を行います。実技試験の問題は事前に公表されますが、一部職種の製作等作業試験と全職種の計画立案等作業試験は概要だけが公表されます。身体が不自由な場合など試験当日に特別の配慮が必要な人は、受検申請書の提出時に都道府県協会へ相談します。
受検資格
受検資格は、関連する実務経験のある職種や
受検資格
受検資格は、関連する実務経験のある職種や、卒業・修了した学科・訓練科に関係する職種に限って得られます。実務経験だけで受ける場合、2級は2年、1級は7年が必要です。2級に合格していれば1級は2年で受けられます。専門高校や大学などで関連学科を卒業した人は、必要な年数が短くなります。
申請前の確認ポイント
当サイトの提案:令和8年度後期に受けたい人は、まず都道府県協会に実施の有無と受付開始日を問い合わせてください。受付は10月16日までと短く、県によっては前倒しで始まります。次に、農機販売店や整備工場での整備経験が何年あるかを勤務先に確認し、2級と1級のどちらを受けるかを決めます。11月27日に公表される実技試験問題を確認したうえで、テスターを使った電圧・抵抗の測定と電気回路の配線を練習しておくと、50分から1時間5分の作業時間に収めやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。