木材接着士とは
協会は、接着技術を合板、集成材、パーティクルボードなどの木質材料の製造に欠くことのできない技術と説明しています。公益社団法人日本木材加工技術協会は、こうした接着の業務を担う技術者を対象に木材接着士の資格を認定しています。協会の規程では、木材接着士を、JISやJASの認証工場、またはこれに準ずる仕様書によって行う接着作業で、木材や木質材料どうし、あるいは他の材料と接着して製品化する業務に従事する人と定めています。
資格の目的は、接着士がその学識と経験に基づいて接着による製品化を安全かつ確実に行い、接着製品の品質を安定させることです。協会によると、昭和41年の創設以来、資格取得者は2026年3月時点で4,672名です。協会は木材接着士のほか、木材乾燥士、木材切削士、構造用集成材管理士の4つの技術資格を認定しています。
受験資格
| 学歴 | 接着に関する実務経験 |
|---|---|
| 大学またはこれに準ずる学校の卒業者 | 1年以上 |
| 短期大学またはこれに準ずる学校の卒業者 | 2年以上 |
| 高等学校またはこれに準ずる学校の卒業者 | 3年以上 |
| 学歴を問わない | 7年以上 |
このほか、資格検定委員会が認めた人も受験できます。受験の申込は、委員会が定める書類に必要事項を書き、受験料を添えて協会が定める期間内に行います。
試験科目と講習会
資格検定試験は原則として毎年1回行われ、次の4科目について筆記試験があります。
- 接着に関する基礎的知識
- 接着剤に関する一般的知識
- 木材、木質材料及び木製品に関する一般的知識
- 木材接着に関する技術
試験に先立って「木材接着講習会」が開かれ、これらの分野について講義が行われます。協会の行事予定によると、2026年度の講習会は7月13日・14日に名古屋会場、7月21日・22日に松江会場、7月28日・29日に東京会場で開かれました。2026年度の検定試験の日時と会場は、協会が公開している資料では確認できなかったため、受験を考えている人は協会本部事務局に問い合わせてください。
費用と資格の有効期間
規程細則に定められた手数料は、資格検定試験手数料が20,000円、登録手数料が会員30,000円、非会員40,000円です。いずれも消費税別の金額で、税率10%で計算すると検定手数料は22,000円になります。会員扱いになるのは、正会員1名、団体会員2名以内、賛助会員は会費1口につき5名以内です。
平成24年度の規程改正で、資格の有効期間は6年間になりました。更新するには、登録から6年目に協会が指定する講習などを受講し、更新手数料として会員30,000円、非会員40,000円(講習会受講料を含み消費税別)を納めます。更新手続は平成30年度から始まり、更新した人の登録番号には更新回数に応じた☆印が付きます。平成23年度以前に取得した人の資格は引き続き有効で、講習を受けて更新手数料を納めれば新しい制度の資格も取得できます。
登録後の義務と資格の取消し
合格して登録手数料を納めると、協会長の認証を受けて接着士名簿に登録され、登録番号と有効期限を記した「木材接着士認定書」と「木材接着士の証」が交付されます。資格を表示するときは、新規取得なら「木材接着士(A○○○○)」のように登録番号を添えます。協会の認定資格の案内では、平成23年度までは取得後に新しい規格や基準、技術の情報が提供されないままだったため、知識を更新できる制度にしたと説明されています。
規程では、有効期限が過ぎたとき、業務に不誠実な行為を行ったとき、氏名や住所、勤務先に変更があったのに届出をせず1年以上所在不明になったときに、協会長が委員会の議を経て資格を取り消せるとしています。転職や転居をしたら、協会への届出を忘れないようにしてください。
当サイトの提案:受験を考えている人は、まず自分の最終学歴と接着業務の経験年数が表のどこに当たるかを確認してください。次に、勤務先が協会の会員かどうかを確かめると、登録手数料が30,000円と40,000円のどちらになるかが分かります。2026年度の講習会は7月に3会場で開かれたので、翌年度も協会の行事予定ページに最寄りの会場が出ていないかを早めに確認し、試験日程は事務局に直接問い合わせる順番で進めるとよいでしょう。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。