木材乾燥士とは
公益社団法人日本木材加工技術協会は、木材乾燥を木材加工・利用の基礎となる重要な技術と位置づけ、昭和40年に木材乾燥士の資格認定制度をつくりました。資格を取ることで、JISやJASの認証工場などで行われる乾燥作業を適正にし、木質製品の品質を安定させることが目的とされています。
規程では、木材乾燥士を、木材や木質原材料などを乾燥する業務、またはこれと直接関連する業務に従事する人と定めています。対象になる乾燥業務は、JISやJASの認定工場か、これに準ずる工場で行う乾燥作業、または適正な仕様書に基づいて乾燥製品をつくる作業です。協会によると、資格取得者は2026年3月時点で2,799名です。
受験資格
| 学歴 | 乾燥に関する実務経験 |
|---|---|
| 大学またはこれに準ずる学校の卒業者 | 1年以上 |
| 短期大学またはこれに準ずる学校の卒業者 | 2年以上 |
| 高等学校またはこれに準ずる学校の卒業者 | 3年以上 |
| 学歴を問わない | 7年以上 |
このほか、乾燥士資格検定委員会が認めた人も受験できます。申込は委員会が定める書類に必要事項を書き、受験料を添えて期間内に協会へ提出します。
試験の実施周期と科目
規程では、木材乾燥士の資格検定試験は原則として隔年ごとに1回行い、臨時に行うこともあるとしています。試験に先立って「木材乾燥講習会」が開かれます。筆記試験の科目は次の5つです。
- 木材、木質材料及び木製品に関する一般的知識
- 乾燥に関する基礎的知識
- 乾燥装置及び関連機器に関する一般的知識
- 水分管理に関する基礎的知識
- 乾燥に関する技術
2026年10月4日時点の協会の行事予定には、2026年度の木材接着講習会や年次大会は載っていますが、木材乾燥講習会の予定は掲載されていません。次回がいつ行われるかは公開資料から確認できないため、協会本部事務局への問い合わせが必要です。
費用と有効期間
規程細則に定められた手数料は、資格検定試験手数料が20,000円、登録手数料が会員30,000円、非会員40,000円で、いずれも消費税別です。税率10%で計算すると検定手数料は22,000円になります。資格の有効期間は6年間で、更新するには登録から6年目に協会が指定する講習などを受け、更新手数料として会員30,000円、非会員40,000円(講習会受講料を含み消費税別)を納めます。平成22年度以前に取得した人の資格は引き続き有効で、講習を受けて更新手数料を納めれば新しい制度の資格も取得できます。
登録と資格の取消し
検定試験に合格して登録手数料を納めると、協会長の認証を受けて乾燥士名簿に登録され、登録番号と有効期限を記した「木材乾燥士認定書」と「木材乾燥士の証」が交付されます。資格の表示は「木材乾燥士(D○○○○)」の形で、更新するたびに登録番号の後ろに☆印が1つずつ付きます。有効期限が過ぎたとき、業務に不誠実な行為を行ったとき、勤務先などの変更の届出を怠って1年以上所在不明になったときは、委員会の議を経て資格が取り消されることがあります。更新すべき年度にやむを得ない事情で講習を受けられない場合は、理由書を添えて更新手続を行い、直近の講習を受けることとされています。
当サイトの提案:試験が2年に1度なので、受験を考えている人は早めに協会へ次回の講習会と試験の予定を問い合わせてください。あわせて、自分の学歴と乾燥業務の経験年数が受験資格の表に当てはまるかを確認し、勤務先が協会の会員なら会員扱いの人数枠が残っているかも聞いておくと、登録手数料の見込みが立てやすくなります。講習会の5分野のうち、日頃の業務で触れることの少ない乾燥装置や水分管理の分野から復習を始めると準備の偏りを減らせます。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。