アクチュアリーは、保険や年金などの不確実性を数理的に扱う専門職です。日本アクチュアリー会の正会員資格を目指す場合には、試験と研修を段階的に進めます。2027年度には制度の見直しが予定されているため、以下は2026年度の案内として確認してください。
2026年度の受験資格
1次試験は、2026年3月31日時点で満18歳以上の人、具体的には2008年4月1日までに生まれた人が受験できます。「原則大学3年生以上」という古い条件で判断しないようにしましょう。
2次試験は、1次の5科目に合格した日本アクチュアリー会の準会員が対象です。科目の合格実績だけでなく、会員としての手続も確認する必要があります。
基礎5科目から専門2科目へ進む
1次は数学、生保数理、損保数理、年金数理、会計・経済・投資理論の5科目です。2次は生保・損保・年金のいずれかのコースを選び、対応する2科目を受けます。一度の試験で全科目を受ける必要はありません。
得意分野だけで順番を決めるのではなく、試験範囲と現在の仕事・学習経験との関係を確認しましょう。専門科目では、知識を使って問題を解決し、考え方を説明する準備も必要になります。
申込み、日程、科目別の費用
2026年度の申込期間は9月16日10時〜10月14日18時です。試験はCBT方式で12月7〜10日に科目別の日程で実施されます。CBTであっても、一年中好きな日に受けられる方式ではありません。
受験料は1科目8,500円です。例えば2科目を受けるなら受験料の合計は17,000円となり、教材や移動等の費用は別途見込みます。午前・午後に別科目を受ける場合は、会場間の移動で間に合わなくならないよう予約を確認します。
合格科目と会員手続を管理する
1次の一部科目に合格した非会員は、入会手続を確認してください。2026年度要領には、合格科目があっても入会しなかった非会員は、次回受験時に既存の合格科目がないものとして扱われると記載されています。
また、正会員の認定には全科目合格だけでなく、プロフェッショナリズム研修と特定分野研修の受講、理事会の承認が必要です。受験料とは別に、会費や研修に関する予定・費用も確認しましょう。
式の前提と計算結果を説明する練習
当サイトの提案は、問題を解くたびに「置いた仮定」「使用する式」「単位」「結果の意味」を記録する方法です。数式を写すだけでなく、どの条件が変わると使えなくなるかを説明してみると理解を確認できます。
誤答は、確率や数理の理解、計算、問題文の条件の読取りに分けます。1科目ごとに理解の状況が異なるため、一律の総学習時間や取得年数を当てはめず、公式の教科書・参考書と問題例を使って次の範囲を決めてください。
採用・実務へのつながりを確かめる
試験の合格科目が採用でどう評価されるかは、企業や募集職務によります。「新卒ではほぼ評価されない」「一定数合格すれば採用される」と一般化せず、募集要項で必要な知識・経験を確認します。
保険計理人等の職務では、正会員資格が要件の一つとなる場合がありますが、実務経験や選任は別に必要です。試験の進捗と担当したい業務を結び付けながら、どの経験を積む必要があるか検討しましょう。
参照資料と確認日
2026年10月1日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。