弁理士を目指す場合は、知的財産法の知識だけでなく、試験の段階と免除の仕組みを先に確認します。試験は短答式、論文式、口述の順に進みます。試験合格と弁理士登録は別の段階で、実務修習などの準備も必要です。
2026年度の受験条件・料金・日程
学歴・年齢・国籍等による受験資格の制限はありません。受験手数料は12,000円で、2026年度の受験案内では特許印紙による納付が指定されています。収入印紙とは異なるため、購入・貼付前に案内の指定を確認してください。
2026年度は、短答式が5月17日、論文式の必須科目が6月28日、選択科目が7月26日です。口述試験は10月17日から19日までの指定日です。10月1日時点では新規出願の受付と筆記試験は終わっています。これから学び始める場合は次回の実施案内を待ち、今年の日程を来年の確定日として扱わないでください。
免除がある人も自分の試験範囲を整理する
過去の合格実績、学位、公的資格等に関係する免除制度があります。自分の経歴から推測するのではなく、免除の対象科目、有効期間、提出すべき証明書を公式受験案内で照合します。
編集部の提案として、短答・論文必須・論文選択・口述の4つの欄を作り、それぞれ「受験」「免除申請予定」「確認中」と記入してみてください。免除の見込みを前提に教材を買うより、先に必要書類を確認する方が準備の重複を防げます。
合格基準と学習目標を分ける
受験案内には各試験の合格基準が掲載され、特許庁は年度ごとの結果も公表しています。過去のある年の短答式合格点を、翌年も変わらない点数として使わないでください。自分が演習で目指す点数と、実施機関が決める合格基準は別のものです。
演習では総得点だけでなく、分野ごとの誤答を記録すると、得意な分野に偏った学習を避けやすくなります。「合格点を超えた」という記録だけで終えず、条文を取り違えたのか、例外を読み落としたのかまで残します。
論文・口述へつながる整理方法
以下は編集部の学習提案です。1つの制度について「どのような場合に使うか」「誰が手続するか」「期限は何か」「例外は何か」の4項目でメモを作ります。次にメモを閉じ、短い事例に当てはめて説明してみます。用語を覚えているだけなのか、手続の関係まで説明できるのかを見分けるための練習です。
古い過去問は、問題が作られた時点の法令と現在の出題対象を区別して使います。正解番号だけを暗記せず、現在の受験案内の法令適用時点と照合する欄をノートに設けてください。
合格後の実務修習を予定に入れる
日本弁理士会は、対象となる合格者が登録するためには実務修習の修了が必要と案内しています。2026年度の実施要領は10月末頃の掲載予定で、受講申請の締切は11月18日消印有効と公表されています。10月1日時点では、ページ内の前年の要領を今年度の確定条件と取り違えないようにしてください。
予算には試験の費用だけでなく、実務修習や登録に必要な費用も分けて記入します。就職を検討する場合は、特許事務所・企業等で扱う技術分野や担当業務を確認し、「資格を取れば一律にこの年収になる」といった数字で判断しないことが大切です。
参照資料と確認日
2026年10月1日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。