ビジネス心理マスターとビジネス心理検定
「ビジネス心理マスター」は、日本ビジネス心理学会(BPA-J)が実施する「ビジネス心理検定」に合格した人が名乗る資格名です。学会の案内では、正式な資格名称の冒頭に「認定」を付けて表記するとしています。初級のビジネス基礎心理分野で合格すると「認定ビジネス心理初級マスター」、中級は「認定マネジメント心理マスター」、上級と上級特別はどちらも「認定マネジメント心理上級マスター」です。
ビジネス心理検定は2013年12月に第1回が実施されました。学会は、カウンセラーのように心の不調をケアする臨床系の心理学と区別し、リーダーシップやチーム力など、働く人の実務能力を高めるための心理学を扱うと説明しています。国家資格ではなく、学会が独自に実施する民間の検定です。
4つの資格ランクと受験の順序
資格ランクは初級、中級、上級、上級特別の4つです。基本は初級から順に合格していきますが、初級と中級、または中級と上級を同じ日に受験することもできます。ただし、中級に合格しても同じ日に初級に合格していなければ、次回の検定で初級を受け直す必要があります。
上級特別は、初級や中級を受けずに上級の資格を得られる飛び級のコースです。試験は書類審査と30分の面接で、経営やコンサルティングなどの実績がある人に向いていると案内されています。このほか、学会の正規会員(年会費2万円)として1年間研修を受け、認定講座で20ポイントを取得すると上級を受験できる「研修コース」が2025年度秋季から始まっています。
試験日と合格基準
試験日は毎年6月と12月の第一土曜日で、13時30分から始まります。2026年度後期にあたる12月の第一土曜日は12月5日です。検定の申込は学会サイトから随時受け付けています。
初級は、ビジネス心理、コーチング心理、行動デザイン心理の3つの分野から選びます。検定案内の図によると、初級は100点満点で試験時間は90分です。ビジネス心理の初級は四択式のマークシート50問、コーチング心理と行動デザイン心理の初級は前半がマークシート25問、後半が記述式10問で、それぞれ50点ずつの配点です。初級を受けるには18歳以上であることが条件とされています。学会の説明文では、初級は受講ポイントを含めて60点以上で合格です。
中級は200点満点、試験時間90分の記述式で、図では下線部の説明や文を各200字以内で書く問題が10問と示されています。説明文には「穴埋め記述式で一般的に20問」という記載もあるため、受験する回の出題形式は申込後の案内で確かめてください。中級ではマネジメント、マーケティング、コーチング、行動デザインの4領域から1つを選びます。上級は面接官2人による30分の面接試験があり、上級特別では実績書類による書類審査も行います。
試験はWEB上で行われます。受験者は学会サイトから申込登録をして受験料を振り込み、当日午前中に届くメールの案内に従って、試験時刻に公開される問題に回答して送信します。受験票と本人確認書類の写しは、試験の2日前までにデータで事務局へ送ります。定刻を越えると減点となり、5分を越えると失格になると案内されています。
受験料と教材費
学会サイトの受験料・教材料の表では、税込の受験料は次のとおりです。
| ランク | 受験料(税込) |
|---|---|
| 初級 | 15,800円(学生9,800円) |
| 中級 | 36,800円 |
| 上級 | 59,800円 |
| 上級特別 | 113,800円 |
この表では、受験に必修とされる公式オンライン講座と専門動画教材は受験料に含まれ、別に支払う必要はないとされています。上級では3回計4時間、上級特別では4回計6時間のZOOM個別指導も必修として含まれます。初級と中級のZOOM個別指導は任意で、初級は3回計4時間で20,000円、中級は4回計6時間で28,000円です。任意の個別指導を受けると10点分の受講ポイントが付きます。
教科書代は受験料とは別です。ビジネス心理系は中央経済社の『ビジネス心理』第1巻が3,024円、第2巻が4,104円、第3巻が3,456円、コーチング心理系と行動デザイン系の初級用は翔泳社の『ど素人でもわかる心理学の本』で1,650円と表に記載されています。コーチング心理の中級・上級用の公式テキストは学会サイトからダウンロードする形式で、受験者は無料です。
受講ポイント制度
学会が認定した講座や有料の個別指導を受けると「受講ポイント」が付き、検定の点数に上乗せされます。上限は初級・中級で10点、上級で20点です。一度使ったポイントは別の試験に二重に使えません。ポイントは試験の1週間前までに事務局へ申請します。2026年10月には、ポイント付きの「AI対話型ビジネス心理講座(第1期)」がZoomで開かれています。
公式オンライン講座の扱いは、表では受験料に含まれる必修とされる一方、講座の説明文には7千円で購入すると10点分のポイントが付く任意講座という記載も残っています。申込時に、受験料に何が含まれるかを確認してください。
受験を考える人が確認すること
当サイトの提案:初級だけを受ける場合は、受験料15,800円と教科書代を合計して予算を立て、任意のZOOM個別指導20,000円でポイントを付けるかどうかを決めてください。申込時には、公式オンライン講座が受験料に含まれるかを事務局に確かめると安心です。そのうえで、受験したい回の第一土曜日から逆算し、ポイント申請の期限(試験の1週間前)と受験票の送付期限(2日前)を予定表に入れておくと手続き漏れを防げます。
参照資料と確認日
2026年10月8日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。