電気主任技術者の役割と種類
電気技術者試験センターの資格概要によると、電気事業法は、事業用電気工作物(小規模事業用電気工作物を除く)の設置者に対し、電気工作物の工事、維持、運用に関する保安の監督をさせるため、電気主任技術者を選任するよう義務づけています。資格は第一種、第二種、第三種の3種類で、監督できる範囲は次のとおりです。
| 種類 | 保安の監督ができる範囲 |
|---|---|
| 第一種 | すべての事業用電気工作物 |
| 第二種 | 電圧17万ボルト未満の事業用電気工作物 |
| 第三種 | 電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物(出力5千キロワット以上の発電所を除く) |
水力発電所のダムや火力発電所のボイラ、タービン、原子炉など、電気的設備以外の部分は電気主任技術者の保安監督の対象外です。資格に更新制度はなく、一度取得すれば原則として有効だと案内されています。
試験の内容と受験資格
令和8年度の受験案内には、受験に制限や条件はなく、どなたでも受験できると記載されています。第三種の試験は一次試験だけで、理論、電力、機械、法規の4科目を科目別に行います。解答はマークシートの筆記方式か、パソコンで解答するCBT方式の五肢択一です。4科目すべてに合格すると第三種の試験に合格です。一部の科目だけ合格した場合は科目合格となり、申請すれば最大で連続5回まで、その科目の試験が免除されます。
第一種と第二種は、一次試験(理論、電力、機械、法規)と二次試験(電力・管理、機械・制御)があります。二次試験は記述方式で、同じ年度の一次試験合格者と、前年度の一次試験合格者で一次試験を免除された人が受験できます。試験では四則演算と開平計算ができる電卓を使え、関数電卓や数式を記憶できる電卓は使えません。
令和8年度の日程と受験手数料
| 試験 | 申込期間 | 試験日 |
|---|---|---|
| 第一種・第二種 | 5月18日〜6月4日(終了) | 一次試験8月30日、二次試験11月15日 |
| 第三種 上期 | 5月18日〜6月4日(終了) | CBT方式7月16日〜8月9日、筆記方式8月30日 |
| 第三種 下期 | 11月9日〜26日 | CBT方式 令和9年2月4日〜28日、筆記方式 令和9年3月21日 |
第三種下期のCBT方式は、12月7日から令和9年1月7日までの期間にマイページから会場を予約します。受験手数料は非課税で、インターネット申込の場合、第一種と第二種が13,800円、第三種が7,700円です。書面申込は第一種と第二種が14,200円、第三種が8,100円です。申込は原則インターネットで行い、個人申込ではクレジットカード、コンビニ、ペイジーで支払えます。
合格後の免状と試験以外の取得方法
試験に合格した人は、試験結果通知書に同封される免状交付申請書を電気技術者試験センターに提出します。センターは経済産業大臣の委託を受けて免状交付事務を行っており、交付までの期間は申請からおよそ2か月です。
試験に合格する方法のほかに、認定を受けた学校の電気工学に関する学科で所定の科目を修めて卒業し、一定の実務経験を積んで免状の交付を受ける方法もあります。主任技術者の資格等に関する省令第1条は、たとえば第三種では、認定を受けた大学等の卒業者に電圧500ボルト以上の電気工作物の工事、維持、運用の実務経験を求めています。認定校卒業などによる免状交付は、各地域の産業保安監督部が窓口です。
受験の進め方
当サイトの提案:はじめて受ける人は第三種から検討し、まず自分が電気工学系の認定校を卒業しているかを確認してください。認定校の卒業者は、実務経験による免状取得と試験のどちらが早いかを産業保安監督部の案内で比べられます。試験を受ける場合は、令和8年度下期の申込が11月9日から26日までなので、それまでにマイページを作成しておきます。科目合格の免除は連続5回までなので、上期と下期の両方を使うと、どの科目をどの回に受けるかの計画を立てやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。