福祉心理士とは
福祉心理士は、一般社団法人日本福祉心理学会が認定する資格です。学会は、福祉サービスを利用する人のアセスメントや、利用者とその家族、そこで働く職員への福祉心理相談・支援を行ううえで専門家として求められる基礎学力と技能を修得した人を認定するとしています。2026年度の申請の手引きによると、この制度は2008年に創設されました。
福祉心理士は学会が独自に定める民間の資格で、公認心理師のような国家資格とは別の制度です。資格を持たないと就けない業務があるわけではありません。福祉分野で心理支援を学んできたことを示す資格として理解しておくとよいでしょう。
申請の条件と6つの類型
どの類型で申請する場合も、申請時点で学会の正会員または学生会員であり、会費を納めていることが条件です。申請後の入会は原則として認められません。入会時の会費は7,000円(大学院生の正会員と学生会員は3,500円)で、入会は年4回の常任理事会で審査されます。
| 類型 | 主な条件 |
|---|---|
| A | 大学・大学院で指定科目を合計32単位以上修得し卒業・修了 |
| B | 社会福祉施設等で実務3年以上、指定の必修7科目を各2単位以上修得 |
| C | 福祉の現場でおよそ5年以上の相談・検査等の経験とケース報告 |
| D | 大学等で福祉心理学関連科目を3年以上担当し、研究業績5編以上 |
| E | 学部3年次以降の在学者で指定科目32単位以上(卒業まで仮認定) |
| F | 専門学校・短大で指定科目32単位以上を修得し卒業(准福祉心理士) |
指定科目は、心理学・福祉心理学・社会福祉学から2科目、臨床心理学や心理査定法などの心理学関係科目で12単位以上、相談援助などの社会福祉学関係科目で12単位以上という構成です。准福祉心理士は、卒業後に社会福祉施設等で所定の実務経験を積み、書類を提出して認められると福祉心理士になれます。
2026年度の申請日程
2026年度から申請は原則として電子化されました。Googleフォームで必要事項を入力し、シラバスや証明写真は指定のOneDriveへ提出し、残りの資料を資格認定委員会事務局へ郵送します。
- 申請期間:2026年9月28日〜11月30日(郵送分は11月30日消印有効)
- 審査期間:2026年12月1日〜12月28日
- 結果通知:2027年1月中にメールで通知予定
- 認定証・IDカード:2027年4月末までに発行予定
費用と更新
申請者全員が認定審査料20,000円を指定口座に振り込みます。審査の結果が不合格でも返金はありません。合格者は案内に従って認定料10,000円を納め、その確認後に資格認定証とIDカードが発行されます。新しい資格取得者の氏名は学会誌に掲載されます。
資格の有効期間は5年です。継続するには所定の研修などを経て5年ごとに更新手続きを行います。更新しない場合や学会を退会した場合は資格が失効し、福祉心理士の名称は使えなくなります。
提出する主な書類
2026年度も従来の様式番号は使われますが、多くはGoogleフォームへの入力で提出に代えます。資格認定申請書(W-1)、履歴書(W-2)、指定科目の単位修得申告書(AEF-1、B-1)、主要研究業績(D-2)はフォームへの入力です。実務経験の実績証明書(BC-1)と在職・授業担当証明書(D-1)は、証明を受けたものを郵送します。卒業・修了証明書や単位修得証明書、成績証明書などの各種証明書は原本の郵送が必要で、C類型の人はケースレポートも郵送します。
科目名が手引きの指定科目名と違う場合は、授業内容を確認できるシラバスを電子ファイルで提出します。心理学I・心理学IIのような科目は「心理学」1科目として数えられます。心理学関係科目と社会福祉学関係科目のうち計8単位までは、精神医学やリハビリテーション論などの医療・保健関係科目で代えられます。
申請に向けた準備
当サイトの提案:在学中の人は、まず手引きの指定科目表と自分の履修科目を照らし合わせ、不足があれば科目等履修生や学会の所定の学習で補えるかを確かめてください。社会人の人は、実務経験の年数を証明できる書類を勤務先に依頼できるかを先に確認しておくと、11月30日の締切に間に合わせやすくなります。科目名が指定科目と一致しない場合は、申請前に資格認定委員会事務局へメールで相談しておくと安全です。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。