街路樹剪定士とはどんな資格か
街路樹剪定士は、一般社団法人日本造園建設業協会(日造協)が実施する資格制度で認定される民間資格です。協会の資格制度規程は、街路樹の機能・効用や生き物としての街路樹に関する知識と、美的な剪定を伴って「設定した街路樹目標像」を実現する能力を持ち、剪定工事などで樹形づくりや生育に関わる作業を直接行う者と定義しています。
制度の目的は、街路樹剪定士の育成と活用を通じて優れた街路景観をつくり、良好な都市環境の形成に役立てることです。規程には、見本剪定による指導や地域の街路樹景観づくりの提案を担う街路樹剪定士指導員という上位の区分も定められています。
研修会と認定試験の受験資格
街路樹剪定士研修会は受講資格を問いません。研修はおよそ290分で、学科では街路樹に関する基本的事項、剪定、病虫害、植栽基盤整備、安全衛生管理、ケーススタディを扱い、実技では剪定と安全衛生の実技を行います。
認定試験を受けるには、研修会と労働安全衛生法に基づくフルハーネス型墜落制止用器具の特別教育を受講したうえで、次のどれかに当たる必要があります。
- 1級造園技能士である
- 2級造園技能士で、取得後2年以上の剪定業務経験がある
- 樹木の植栽工事または剪定業務に直接従事した実務経験が合計7年以上ある
実技研修と実技試験には、造園ワークポジショニング用器具などが必要です。持参物は開催支部のリストで確認します。
試験内容と受験料
認定試験は学科試験と実技試験で行われます。学科は研修会で使ったテキストから出題される4者択一20問です。受験料は全国一律で、学科5,500円、実技11,000円(いずれも税込)です。研修会の受講料は会場を受け持つ支部ごとに決まるため、申込先の支部に問い合わせます。納めた受講料と受験料は原則として返金されず、次年度へ持ち越すこともできません。
規程には受験の特例があり、学科か実技の一方だけ不合格だった人は、受験した年の翌年から3年後まで、合格した側の試験が免除されます。ただし不合格だった側を受け直すときは、その年度の学科研修または実技研修を受講する必要があります。
2026年度の開催状況
研修会と認定試験は各支部が開催し、申込も支部が受け付けます。協会のページでは、群馬県(11月4日〜5日)、千葉県(11月10日〜11日)、中部総支部(学科11月4日、実技は後日)、広島県(11月26日〜27日)、福岡県(11月27日〜28日)、鹿児島県(11月20日〜21日)などの日程が示されています。神奈川県、富山県、京都府、大阪府、岡山県の会場はすでに締め切られています。開催地は随時追加されるため、一覧にない地域でも後から日程が出ることがあります。
合格後の登録と更新
合格通知を受けた人は登録認定料を納め、街路樹剪定士登録認定簿に記載されて認定証の交付を受けます。登録認定の有効期間は5年で、更新期間は例年10月1日から翌年1月31日までです。更新はオンラインの映像講義を受講して行い、更新料は14,300円です。インターネット環境のない人向けのDVD受講は15,950円です。
更新の映像講義は、更新期間中であれば24時間受講できます。自宅や勤務先にインターネット環境がない人に限り、同じ内容のDVDを視聴して紙の課題設問に答える方法が認められ、設問4問すべてに正解すると受講完了になります。協会は更新対象者と有効期限切れから3年以内の人に、例年9月中にお知らせのハガキを送っていますが、ハガキの有無にかかわらず本人が手続きを進める必要があります。
有効期限が過ぎた後でも更新はできますが、いつ手続きしても認定証が届くのは3月中で、有効期間は前回の有効期限から5年間として計算されます。期限から5年以上過ぎている人は、1回の手続きでは有効な認定証が発行されません。認定証を紛失した場合の再交付手数料は5,500円です。
当サイトの提案:最初に自分が3つの受験資格のどれに当たるかを確かめ、実務7年で受ける場合は従事期間を証明できる資料をそろえてください。次にフルハーネス型墜落制止用器具の特別教育を受講済みかを確認し、未受講なら研修会より前に済ませます。そのうえで近くの支部の日程と受講料、持参する器具を問い合わせる順番が確実です。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。