ガス圧接技量検定とは
ガス圧接は、鉄筋の端面同士を突き合わせ、軸方向に圧力をかけながらガスの炎で加熱して接合する工法です。鉄筋工事で鉄筋をつなぐ方法の一つです。ガス圧接技量検定は、この作業を行う技能者の技量を確かめる検定で、公益社団法人日本鉄筋継手協会が実施しています。
全国圧接業協同組合連合会(全圧連)の案内では、日本鉄筋継手協会が行う技能検定試験による技量資格として、手動ガス圧接技量資格と高分子天然ガス圧接技量資格があり、それぞれに3種や4種といった種別が設けられていることが分かります。
公共工事で求められる技能資格
国土交通省大臣官房官庁営繕部が定める公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版は、5章4節「ガス圧接」で、ガス圧接作業は技能資格者が行うと定めています。技能資格者は、JIS Z 3881(鉄筋のガス圧接技術検定における試験方法及び判定基準)に従う、工事に相応した試験に基づく能力を持つ人とされています。圧接部の外観試験や超音波探傷試験を行う技能資格者は、その工事で圧接部の品質管理をしていない人でなければなりません。
圧接部に求められる品質
同じ仕様書は、圧接後の圧接部の品質を次のように定めています。
- ふくらみの直径は鉄筋径(径が異なる場合は細い方)の1.4倍以上
- ふくらみの長さは鉄筋径の1.1倍以上で、形状がなだらかであること
- ふくらみにおける圧接面のずれは鉄筋径の4分の1以下
- 鉄筋中心軸の偏心量は鉄筋径の5分の1以下
- 折れ曲がりは2度以下、片ふくらみは鉄筋径の5分の1以下
- 強度に影響する焼割れ、へこみ、垂下がり、内部欠陥がないこと
また、鉄筋の種類が異なる場合や径の差が7ミリを超える場合は圧接を行ってはならず、例外としてSD345とSD390の組み合わせは圧接できるとされています。圧接完了後は全ての圧接部について目視などで外観試験を行います。
作業と試験の手順
仕様書は作業の手順も定めています。圧接する端面は錆や油脂、セメントペーストなどを取り除いて直角で平滑に仕上げ、この処理は圧接作業の当日に行います。降雨、降雪、強風のときは、風除けや覆いを設けた場合を除いて作業できません。作業では圧接器で鉄筋を突き合わせて加圧し、端面同士が密着するまで還元炎で加熱した後、圧力を加えながら中性炎で圧接面を中心に鉄筋径の2倍程度の範囲を加熱します。
外観試験で不合格になった場合、ふくらみの直径や長さの不足と折れ曲がりは再加熱して修正し、圧接面のずれ、偏心、片ふくらみ、焼割れなどの欠陥は圧接部を切り取って再圧接します。超音波探傷試験は、1組の作業班が1日に行った圧接箇所を1ロットとして30か所を抜き取り、JIS Z 3062に基づいて判定します。
上位の資格との関係
全圧連が実施する登録圧接基幹技能者講習は、日本鉄筋継手協会の技能検定による手動ガス圧接技量資格または高分子天然ガス圧接技量資格の3種か4種を持ち、ガス圧接工事の現場で10年以上の実務経験と3年以上の職長経験がある人が受講できます。登録基幹技能者は建設業法施行規則に位置づけられた制度で、全圧連によると登録圧接基幹技能者は主任技術者として認められています。この講習を受けるには、技量資格の3種か4種を持っていることが前提になります。
確認できていない事項
日本鉄筋継手協会の公式サイトは、2026年10月4日の確認時点でSSL証明書の有効期限が切れており、当サイトの手順では内容を確認できませんでした。そのため、受験資格、受験料、2026年度の試験日程、種別ごとの試験内容、資格取得後の中間審査の要件は記載していません。旧記事や古い資料に載っている金額は、最新の受験料と異なる可能性があります。
当サイトの提案:受験を考えている場合は、まず勤務先の圧接会社や所属する圧接業協同組合に、受ける種別と次回の試験日程を確認してください。次に、日本鉄筋継手協会の検定規定で受験資格と受験料の最新額を確かめ、受験資格を証明する書類を用意します。公共工事に従事する予定がある人は、工事の特記仕様書で求められる技量資格の種別も合わせて確認すると、必要な資格を取り違えずに済みます。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。