FGAとDGAの意味
FGAとDGAは、英国宝石学協会(The Gemmological Association of Great Britain、略称Gem-A)が関わる宝石学の称号です。どちらも試験に合格しただけで自動的に付くものではありません。課程を修了したうえでGem-Aの会員になることで、名前の後に付けて名乗れます。日本の国家資格ではなく、海外の宝石学団体が出す資格です。
FGAは宝石全般を扱う宝石学のディプロマに対応しています。Gemmology Diplomaの修了者はGem-AのFellowship(フェロー会員)を申請でき、認められるとFGAを名乗れます。DGAはダイヤモンドを専門に扱うDiamond Diplomaに対応しています。Diamond Diplomaの修了者は、DGAを使い続けるためにGem-Aの会員になる必要があります。旧記事はFGAとDGAを一つの流れのように書いていましたが、二つは別の課程です。
3つの課程の概要
| 課程 | 取得できる資格 | 期間 | 受講料 |
|---|---|---|---|
| Gemmology Foundation | Gem-A Level 4 Certificate in Gemmology | 4か月、6か月または9か月 | 3,465ポンドから |
| Gemmology Diploma | Gem-A Level 6 Diploma in Gemmology(修了後にFGAを申請) | 4か月または9か月 | 5,070ポンドから |
| Diamond Diploma | Gem-A Level 5 Diploma in Gem Diamond(会員になるとDGA) | 4か月または9か月 | 4,200ポンドから |
受講料は英ポンド建てで、受講する場所や方法によって変わります。受講方法は、ロンドンのGem-A本部での受講、オンラインの通信課程、各国の認定教育機関(Accredited Teaching Centre)での受講の3つです。
課程で学ぶ内容
Gemmology Foundationでは、よく流通する宝石の見分け方、原石やカット石、枠付きの石の扱い方、基本的な宝石学の機器の使い方を学びます。受講者には課程の教材、実習用のワークブック、持ち運べる機器のセット、20個の標本が配られます。Diamond Diplomaでは、ダイヤモンドの性質と構造、カラット・カラー・クラリティ・カットの4Cによるグレーディング、模造石や合成石、処理の見分け方、ダイヤモンド市場の仕組みを学びます。10倍ルーペなどの器具も配られます。
受講の条件
Gemmology FoundationとDiamond Diplomaは、初心者から宝飾品の販売担当者、デザイナー、経営者まで誰でも申し込めます。英語を母語としない人が英語で受講する場合は、Academic IELTSで7、TOEFLで95〜120などの英語資格が求められます。各国の認定教育機関の入学条件は、その機関に確認するよう案内されています。
Gemmology Diplomaを修了するには、先にGemmology Foundationに合格している必要があります。ただし、Foundationの試験を受けた後であれば、結果を待たずにDiplomaの学習を始めることができます。Diplomaでは処理石や合成石の見分け方など、Foundationより幅広い内容を学び、20個の原石とカット石の標本が教材として配られます。
試験の日程
受講生は課程の最後に自動的に試験に登録されますが、受験地の希望などを書くExam Information Formを、1月の試験は10月31日まで、6月の試験は3月31日までに提出します。2027年1月の試験日はFoundationが1月19日、Gemmology Diplomaが1月20日、Diamond Diplomaが1月15日です。2027年6月はそれぞれ6月21日、22日、18日です。試験地の候補には日本も含まれていますが、すべての会場が毎回使えるとは限らず、ダイヤモンドの実技試験ができる場所はさらに限られます。再試験を受ける人は、1月の試験は11月13日まで、6月の試験は4月13日までに再試験の申込書と費用を送ります。
当サイトの提案:日本で学ぶ場合は、まずGem-Aのサイトで日本にある認定教育機関を探し、授業と試験を日本語で受けられるか、受講料が円でいくらになるかを問い合わせてください。宝石全般を扱いたいならFoundationからGemmology Diploma、ダイヤモンドの取引や評価が中心ならDiamond Diplomaというように、目的で課程を選びます。修了後に称号を使い続けるにはGem-Aの会員になる必要があるため、会員になる手続きと費用も事前に確認しておくと安心です。
参照資料と確認日
2026年10月3日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。