この記事で扱う資格名について
I.C.C.グルーマーは、犬の被毛や皮膚、爪、耳などの手入れを行う人を指す「グルーマー」に、I.C.C.という団体名らしき略称を付けた名称です。旧記事では実施団体をI.C.C.(International Canine Cosmetology)と表示していましたが、今回の確認では、この名称の団体の公式サイトや認定規程、試験要項を見つけられませんでした。
また旧記事の本文は、単語帳やリスニング、スコア型の試験対策など、英語の検定試験向けの内容になっていました。犬の美容技術を扱う資格とは関係がないため、この記事ではそれらをすべて削除しています。
確認できていない事項
2026年10月4日時点で、次の事項は一次資料で確認できていません。認定団体の正式名称と所在地、資格を取得する方法が講座の修了なのか試験の合格なのか、受験資格、試験の内容と実施時期、受講料や受験料、資格の更新の有無です。そのため、この記事では日程や費用を記載していません。
スクールの講座案内でこの名称を見かけた場合は、そのスクールが自ら認定しているのか、別の団体が認定しているのかを最初に確かめてください。認定団体が分かれば、その団体が公開している規程や要項で内容を確認できます。
比較資料:ジャパンケネルクラブの公認トリマー
犬の手入れ全般を行う人の資格として、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)の公認トリマー制度があります。JKCはトリマーを犬の美容師と説明しています。海外では犬の手入れ全般をグルーミング、それを行う人をグルーマーと呼ぶため、JKCのトリマーはグルーマーと読み換えられるとしています。
JKCの公認トリマー資格は、C級、B級、A級、教士、師範の5種類です。最初はC級から取得します。方法は2つあり、満18歳以上でJKC公認のトリマー養成機関に入学して所定の課程を修了し、卒業試験に合格する方法と、満18歳以上で2年以上のJKC会員歴を持つ人が独学でブロック試験を受ける方法です。資格取得試験は全国14ブロックで毎年1回実施され、期日などは会報で案内されます。独学の場合、B級はC級取得から2年以上、A級はB級取得から3年以上たってからブロック試験を受けます。
この制度はI.C.C.グルーマーとは別の資格です。比較のために紹介しており、同じ資格として扱うものではありません。
仕事として動物を預かる場合の登録
資格とは別に、法令上の手続きがあります。環境省の案内によると、顧客の動物を預かる保管業には、動物を預かって美容を行う業者も含まれ、第一種動物取扱業として事業所と業種ごとに都道府県知事または政令指定都市の長の登録を受ける必要があります。出張で行うペットシッターのように、飼養施設を持たない場合も規制の対象です。
民間資格を取っただけでは、この登録を済ませたことになりません。サロンを開く、自宅で預かるといった働き方を考えている人は、管轄の自治体の動物愛護管理担当部署に手続きを確認してください。
申込み前の確認ポイント
当サイトの提案:I.C.C.グルーマーの講座を検討している場合は、まず講座の案内に認定団体の正式名称と所在地が書かれているかを確認し、次に資格規程や試験要項を書面で受け取ってください。そのうえで、受講料と認定料を合わせた総額、実技の指導時間、修了後に名乗れる名称を比べます。トリミングサロンへの就職を考えているなら、応募先がどの資格を評価しているかを求人票で確かめ、ジャパンケネルクラブの公認トリマーのように規程が公開されている資格と並べて検討すると判断しやすくなります。
参照資料と確認日
2026年10月4日確認。年度を記載した日程・手数料は、その年度の公式案内に基づきます。